「滅びの美学」を紡ぐ三島由紀夫の名作の映画化である。
戦中から戦後へと時代の価値観が急激に変貌する時、それに適応出来ない人々が一定数存在する。
それが溝口のように、本人の過去のトラウマと合致した時に…
三島由紀夫さんの同名小説「炎上」に次ぐ2度目の映画化作品。
なんか他の方のレビューにもある通り原作読んでる方が分かりやすいかも…?
自分は原作読まず視聴したが、少し難解だった
一方で、その難解さが三…
小説が好きだったためになんか残念。
原作では性欲を性欲で処理していないのが素晴らしい。自分のコンプレックスを性欲に打ち付けないとやっていけない感じ、思春期の行きどころのない何かを性欲に昇華(?)さ…
原作を読んでいないと難しい気がするほど、話が断片的に区切れていて飛び飛びで、溝口の心情や動きが捉えづらく思えました。だけど映像にすると、金閣寺を読んだ時に想像していた場面描写との擦り合わせみたいにし…
>>続きを読む<金閣の美と女性を巡る葛藤を耽美的に>
幼い頃から吃音に悩まされ暗い青春を送っていた溝口は、金閣寺を知って以来、美の象徴として憧れ続けてきた。しかし、大学生となり女性と関係を持とうとしても、金閣の…