三島の文学には、自決への憧れがよく顔を出す。
本作、同名の短編小説を、三島が主演、監督・製作を務める
エロティシズムと死へのエクスタシー
身を捧げてきた皇室や国家や軍
数年のちには三島は現実のも…
三島由紀夫監督、主演の短編映画。
三島由紀夫の切腹フェチぶりが良く分かる作品。あんなに、ねっとりじっくりと切腹シーンを撮影するなんて・・・おまけに腸まではみ出させているんだぜ。まさか、この映画を撮…
ワグナーのかの有名な『トリスタンとイゾルデ』から抜粋された不協和音は、人間の野蛮性をまざまざとさらけ出し、官能と暴力の渦を誘いだす。この死の音楽は、──と言ってもよければ───淡々と終末間近まで流れ…
>>続きを読む原題『憂國』 (1966)
監督・脚本・美術 : 三島由紀夫
演出:堂本正樹
撮影 : 渡辺公夫
音楽 : ワグナー(『トリスタンとイゾルデ』)
出演 : 三島由紀夫、鶴岡淑子
1970年に陸上…
『からっ風野郎』に続いて、映画そのものというより三島由紀夫への興味から。
記憶が曖昧なんですけど、確か原作は2・26事件を起こした元同僚たる反乱軍の鎮圧を命じられた軍人が、それを潔しとせず、妻と最…
三島の監督脚本主演作。高校生の時、東急ジャーナル(のちの東急レックス、渋田東急3)で観た。50円の入場料だった。併映は文化映画「鹿児島の旅」。この劇場は、当時文化映画、短編の専門館だった。なぜかガラ…
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