マンレイのようなミニマルなアートフィルムの趣き
終始美しくて感動した
抽象的な表現がとても好み
能舞台に「至誠」の大きな文字だけのシンプルなセット
ラストの二人が枯山水になっていることや
美しくスト…
ベラ・バラージュ著「視覚的人間」より映画の芸術化運動が行われ、その運動に川端康成が参加し「狂った一頁」が制作された。
前説があるだけでサイレントの本作は、その運動の延長線上にあるように感じ、三島と川…
主人公は陸軍中尉。二二六事件の際、周りの同僚たちは新婚の彼を気遣ってクーデターに誘わなかった。それにより、軍に残った中尉は、かつての友人たちと対立することに。国への忠誠心に従って友人たちを殺すか、あ…
>>続きを読む三島由紀夫は愛国心があったというか、愛国心を持った人が好きだったんだろうなと思う
忠義を尽くして命をかけるような漢にたまらなくロマンを感じ、この映画は彼のフェティシズムの塊のようであった
だって切腹…
二・二六事件を背景に苦渋の決断を強いられ自死を決意する陸軍中尉が妻と心中を遂げるまでを描いた全編サイレント作品。
原作、監督、脚本、主演・三島由紀夫。セルフプロデュース作なだけに随所にこだわりを感…
第一章。手。短剣を持つ手。巻物を広げる手。愛撫するようなオーバーラップ。画面外から可愛い小さい置物に向けて伸びる手。
第二章。眼差し。鶴岡淑子の視線の先。目の表情。軍帽のつばで見せない三島由紀夫の目…
シネマヴェーラで鑑賞。
三島由紀夫自身が監督、主演をしているだけあって原作の雰囲気そのまま。
肌に浮いた汗、血に染まる白い着物、しきりに映し出される「至誠」の掛軸、こういった描写のひとつひとつに三島…