レッツ・ゲット・ロストの作品情報・感想・評価

レッツ・ゲット・ロスト1988年製作の映画)

LET'S GET LOST

製作国:

上映時間:119分

4.0

「レッツ・ゲット・ロスト」に投稿された感想・評価

sakapon

sakaponの感想・評価

3.8
渋谷パルコで大昔観ました。
ジャズも聴いてみようかなという若い頃にイケメントランペッターが居ることを知り、見た目から入りました。笑。
当時カルバン・クラインの広告写真で人気に火が付いた本作の監督ブルースウェーバーの写真集も大人気でした。青山ブックセンターでANDY BOOK というイケメンボクサーの写真集を見つけた時には美しさに即買いしたのだけど、そのボクサーがまたチャット・ベーカーの若い頃の顔にお目影がちょっと似てる。ブルース・ウェーバーはイケメン好きだから好みが似ちゃうのかなと当時思っていたのだけど。

この映画でおじいちゃん顔になったChat Beaker はまだそんな老人の歳じゃないんだけどあまりにも老けちゃって、薬に溺れていて切なくなります。亡くなった原因も残念すぎるし。
白人、イケメン、されどJAZZトランペッター&シンガーとしては評価された実力があったにも関わらず…。

チャットは若い時本当にカッコ良くて、ブルース・ウェーバーの手にかかれば、老け顔の彼もまたアート作品の一部となる感じ。

今年2019.4月、代々木公園前にあるハンバーガー屋さんへ行き、席についたら、目の前にこの映画のポスターが飾られていて、嬉しかったです。

イーサン・ホークのは、ちと違うかな、本家にはカッコよさは敵わないだろーな、とまだ観てません。
イーサン・ホークのよりこれだ!って感じで
撮られたという奇跡、そしてlush life。
チェットという生き様、ジャズマン。
素晴らしいモノクロで彼の顔が刻まれる。
山田

山田の感想・評価

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チェットベイカーの知識ゼロでドキュメンタリーを観たけど案の定寝たり洗い物したり日を跨いだりしてしまった

詠うような喋り方で心地良かった
劇中の曲もかっこいい
色々聴いてからもっかい観たい
hepcat

hepcatの感想・評価

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チェットベイカーの人生を描いたドキュメンタリー映画
はぁ〜若い時のチェットかっけぇぇぇ

56年のマリガンとやってる時の映像
20代のかっこよさを教えてもらった、、

ジョージハミルトンとチェットの映画?のワンシーンが切り取られたが、ジョージハミルトンがただの色男に見えるレヴェル
銀幕スターは銀幕の中だと最強にかっこいいんだけど、ジャズメンは四六時中かっこいいんだよな
ジャズが生き方そのものだから

ニューヨークにいるHIPな男達に憧れて人生、生き急ぎすたのかな
わかるけど、、

日本だと尾崎豊とかがそうだと思うんだけど、青春っていう特別な才能の持ち主って目線?が明後日というか二つ先くらいを見ている気がする


p.s
チェットで好きな逸話があるんだ
とても寒い冬の日 雪がしんしんと降っていた
いつもの様に車を運転していたんだけど、オープンカーのシートも閉じないから車には雪が積もっていたんだ
車に積もる雪も忘れて車から流れるズートシムズに聞き惚れてたらしい
めちゃくちゃHIPすぎる
主体性が出てたり、被写体とべったりなものよりも冷徹に突き放したドキュメンタリーの方が圧倒的に好みなのだが、これは別。何回観ても泣きます。
大傑作。

このレビューはネタバレを含みます

シングスが好き。
だから、チェットベイカーはどんな人かなを知る映画。
良い時間、辛い時間を過ごしたことのある人からの言葉は重い。
ただ、このあと階段から落ちて死んじゃうとかないよね。
ありのままだからこそ、かっこ良い。

歳を重ねたからこそ、いまいちど観たい。
Roland

Rolandの感想・評価

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終盤、監督のウェーバーがチェットに向かい「心配だからもう薬を止めたらどうだ」というようなことを言うのだけど、少し沈黙のあとそれに対して口を開いたチェットの言葉がすべてを物語っていた。

キャメラが執拗に写し続けるのは、それでもチェット・ベイカーその人なのである...
ninjiro

ninjiroの感想・評価

4.0
チェット・ベイカーは1988年、宿泊先のアムステルダムのホテルの窓から謎の転落死を遂げる。
その胸にはトランペットが抱かれていたという。

本作はカメラマンとして名高いブルース・ウェーバーが、自身が幼少の日に憧れたジャズ・ミュージシャン、チェット・ベイカーの晩年の日々に寄り添い、その過去と現在を映像とインタビューにより記録した作品。
誤解を恐れずに言えば、ジャズの世界を一般にクールなものとして印象付けるアイコンとして大きな役割を果たしたものは、写真であった。
世に名盤と呼ばれるもの、そうでないもの、そのレコードジャケットやイメージショットを多く手掛けたウィリアム・クラクストンの写真が本作中にも多く登場する。
その写真に収められた若き日のチェットの姿は、この世のものとも思えぬ程に、圧倒的にクールで美しい。
当時ジャズ界のジェームズ・ディーンと例えられた美貌はもとより、そのフォトジェニックな佇まい、全身に纏った拭いきれない倦怠が、盤上に刻まれた彼の端正なプレイと美しく哀しい歌声に相俟って、底知れない神秘と魅力を湛えている。
この写真たちがかつての少年ウェーバーに与えた影響の大きさは如何許りだったろう。

そして現在、57〜58歳のチェット。
ドラッグなどに起因する長い放蕩とトラブル、深い絶望と幻影を淡々と歩んできた涯の彼の'87年〜88年の姿。そこにショックを受ける人は多いだろう。深く刻まれた皺と焦点の曖昧な眼、感情を遠い時代に置き忘れてきたような表情は、贔屓目にみてもとてもその年齢に相応なものではない。
何より恐ろしいのは、そこには「生気」と呼べるものが何処にも感じられないことだ。

彼が自らの口で語る半生は、その事も無げな語り口調とは対照的に壮絶だ。
そしてかつて彼を取り囲んだ人々の口から辛辣に語られる彼の正体、その赤裸々さは、観る人にかつて知っていたチェット・ベイカーという人間のイメージを再編成させる。

タイトルとなった「Let's get lost」は元々チェットの代表曲の一つと同名で、その曲自体は、パーティで出会った男女がこの喧騒の中から「二人でずらかっちまおう」と囁き合うというもので、曲中歌われるそのタイトルもどちらかといえば若者の瑞々しい心のときめきを表すキーワードとして捉えられるものだが、本作を観ながらこのタイトルを反芻すれば、文字面は一緒でも湛える印象が全く変わってくる不思議。
そこからは、彼が生涯抱え続けた虚無と深い闇が垣間見えるようだ。

ある種のジャズやブルースに惹かれる人間の多くは、自ら破滅的な人生を選んで生きているように映る。
それが先天的な資質や逃れ難い環境から引きずり込まれるものなのか、魅入られたものに向かう過程がその薄暗い霧に包まれているだけなのか。
チェットを見ていると、人が生きて行く過程で何かに取り憑かれるということ、そしてその何かに人生を丸ごと飲み込まれるということは本当に起こり得ることなのかも知れない、と改めて思わされる。

映画の最後に歌われるのは、エルヴィス・コステロがチェットにインスパイアされて書いたとされる「Almost blue」のカバー。唇を付けることのないトランペットを胸に大事に抱きながら、苦悶するような表情と共にその奥底から絞り出すのはこもった様な、しかし美しい声。
その声に、メロディに、歌う姿に込められるのは、少しばかり長く生き過ぎたことを悔やみ嘆くような、淡々としながらも果てしなく深い情感。

こんなにも哀しく響く歌声を、私は他に知らない。

ウェーバーが本作の編集を終えた直後、チェットは冷たい路上で帰らぬ人となった。



本作は小規模での劇場公開後、国内では直後のVHSでのソフト化以外、正規の映像媒体は流通していない。
チェット・ベイカーの生涯をイーサン・ホーク主演で映画化したという「Born to be blue(ブルーに生まれついて)」の国内公開に合わせての本作のDVD化の動きは、今のところ見えていない。
hnynori

hnynoriの感想・評価

4.0
だまってると趣味の悪いファッションになるのを彼女がスタイリストのように修正するところがいい。