錦之助のやんちゃ具合に少し影が見え始めていて、インテリ風味との間でなやんでる演技って具合だった。もうちょっと若いころの(沢島忠の一心太助などの)江戸っ子のボンボン風味がほんとに可愛いから、また見比べ…
>>続きを読む加藤泰監督作観る
悪の限りを尽くした父親の息
子というだけで村人から憎ま
れ母は死に自分はヤクザ者に
なった銀次が村に戻るが
脚本 成沢昌茂
銀次と仙太郎が川辺で出会うオープニン
グ。年長の仙…
レイの『追われる男』を下敷きにしてるだけあって西部劇的な水辺のファーストコンタクトから自然との戯れ具合が尋常ではない。冒頭で鍔迫り合いを演じた二人はクライマックスでは決して抜刀せずひたすら殴り合う。…
>>続きを読む父親のせいで村人達から冷たい目で見られてきた銀次とその母親、母親は村人達の嫌がらせによって自殺してしまった。銀次は父親と同じような道に進んでしまった。
大分古い映画だが話の内容やちょっとしたギャグ…
加藤泰の技法が確立した作品。ローアングル、ノーメイクの錦之助、同時録音。故郷に十年ぶりに帰って来た途中、相棒の三国と共に、強盗と間違われ、銃で撃たれる。祭りの夜、本物の強盗、進藤英太郎一派が蔵を破る…
>>続きを読む三國連太郎の口調の軽さが良い。時代劇になると大抵の役者は無駄に形式ぶって固くなるものだが、三國連太郎にはそれを感じない。足を攣ってからの一回転や序盤の村人に囲まれる中での弁明、賊との交渉、どれも深…
>>続きを読む錦之助と2人の女の三角関係が楽しいし、賑やかな祭りが一転して不穏な空気に変わっていくシークエンスにも感嘆。美しいローアングル撮影と苦味を残す結末。東映プログラムピクチャーの枠を大きくはみ出した加藤泰…
>>続きを読む流石に60年代の加藤作と比べると完成度は劣るが、ローショットや長回し、極端なクローズアップ、力強いモブシーンといった様式美は確立されつつある。中村錦之助を看病する三國連太郎を中心にして襖の横に長谷川…
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