シベリアの理髪師の作品情報・感想・評価

「シベリアの理髪師」に投稿された感想・評価

https://cinemanokodoku.com/2019/11/28/siberia/

久し振りに重厚でどっしりと腰の据わった映画を見ました。
しかしこの映画にはそれだけではなく生き生きとした躍動感や一種の軽やかさみたいなものもあります。

それはちょうどオーケストラのアンサンブルのように。

堂々とスクリーンに現れる広大な自然や20年という歳月を重厚さだとするな らば、それらと一体となり、ハーモニーを奏でた軽妙さは何だったのでしょう か?

僕はそれを「人の愚かさ」だと感じました。

僕はこの言葉を「ただの弱さ」と同じ意味には使いません。むしろ強さにさえ 近いものだと思う。愚直なまでの強さ、愚を貫き通せる強さ。
誰もいない部屋の鍵穴に向かって自分の気持ちを伝えようとするジェーンや、 納屋の中に隠れ、鎌を持ち息を潜める妻(元メイド・名前失念)など女性達に もその愚かさを見ることは出来るのですが・・・。
なんと言っても男たち。男はなんと愚かで、男が戦う動機も戦う武器も愚かさ しかない、男の存在自体が愚かさなのではないかと感じました。
それは「シベリアの理髪師」というパロディを真剣に演じるような愚かさとでも言えばよいでしょうか。素人の余興だと、それを見つめる大公たちは穏やかに笑うばかりです。しかし、大切な友人のことを心から心配し、ビショビショに濡れた衣装で舞台に立つ若き士官たちにとってそれは陽気なパロディなどで はなかった。そして若いアンドレイの愚かさは「強く」真っ直ぐで、決して上辺だけの軽やかさで理髪師を演じることなど出来なかったのです。
彼らの愚かさは決してただのパロディを軽軽しく演じるような愚かさではない!

凍てついたシベリアの森をけたたましい音を発しながら進むマシーン「シベリアの理髪師」そして刑を終え北の大地で暮らすアンドレイの家に掲げられた表札
「シベリアの理髪師」
これらを目の前にすると、彼の演じていた、彼ら皆が演じていたパロディの壮大さに圧倒されます。しかも彼らは最初からわかっていた厳しい運命に自らあえて進んでいったような気すらしてくるのです。まるでパロディを演じるように。妻の知らない思いを込めた「シベリアの理髪師」という表札にまた、彼の愚かさと愚かさゆえの強さを感じないではいられません。

「モーツアルトは偉大な作曲家だ!」

彼の偉大さは重々しさと軽やかさの両方に決して一筋縄では行かない凄まじいまでの激しさが実はあるからなのかもしれません。
私これすごく好きです!
授業で見ていなかったらただの娯楽鑑賞になっていただろうなってくらいハリウッド化されているような印象を受けた。
どこまでもつづく雄大な大地、洗練された軍隊、それを破滅させるファムファタール的な外国人、、、プロパガンダ成功です。
kono0928

kono0928の感想・評価

3.4
授業で鑑賞。極めてハリウッド的ロシア映画。陰鬱として見づらいと言った印象はない。ただしやっぱり切ない。ロシアという国は深遠すぎて外国の野蛮人には理解できない、的メッセージ多発でワロたっていう。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

3.8
勢いがすごい。
犬で靴磨くところが好き

コメディとしては面白かったが、大河ドラマとしてはついていけない感覚。
chamama

chamamaの感想・評価

3.8
スバル座にて鑑賞。ニキータ・ミハルコフ監督の映画はとても美しいと思う。
ロシアを愛しているのがとても伝わった作品でした。
人からおすすめされてタイトルだけ聞いて「髪結いの亭主」っぽいのかと勝手に思っていたら全然違った…orz 壮大な人生譚な展開でアレレなのだが、それであればクストリツァ観たほうがいい。

まー、ロシアだとどうしてこうも意味の分からない「決闘」なんて展開になるのかだいぶ入り込めない。
Oktavia

Oktaviaの感想・評価

4.0
人と熊が一緒にウォッカを飲むシーン。スラヴ青年の裸体が美しい…
an0nym0us

an0nym0usの感想・評価

4.0
私の中でのオレグ・メンシコフは表情での演技が絶妙な名優。ロシア映画独特の雰囲気と優美さがちりばめられていて、観ているだけでも映像に引き込まれる。

情熱的で純粋で、だけど人間臭い…

観た後は切ないけど重苦しさは無くて、どこかスッキリした気持ちになれる。
のりみ

のりみの感想・評価

3.5
ロシア文化の授業で観た映画!
わたしのちっちゃい脳では理解するの難しかったけどわかった時にはドーーーンと感動が押し寄せた、、、深い、
MY

MYの感想・評価

3.4
ロシアが舞台の映画は初めて見た。
晴れた青い空、みたいなシーンはなく、全体的にグレーがかった印象。
風景もストーリーも。

ロシアの若者の透き通るような瞳と肌は見惚れてしまう。
そして青年トルストイの純朴さと情熱。
それに比べてアメリカ婦人のジェシーの賢さとズルさ。
美しく未熟で胸を打つストーリーだった。

Oct. 2015