太陽は夜も輝くの作品情報・感想・評価

「太陽は夜も輝く」に投稿された感想・評価

lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

3.5
とにかくシャルロットが大好きだった当時に観た今作。

まさかナスターシャ・キンスキー出てたの?
ジュリアン・サンズも??

おまけに、あの「父パードレ・パドローネ」の監督が撮っていたとは!

そのうえ原作がトルストイと聞いて、びっくり仰天している私です。

シャルロットのヌードしか覚えていない(T_T)
ロラン

ロランの感想・評価

4.5
タヴィアーニ兄弟の映画と言えば、牧歌的な緑が印象的だけど、本作ではナスターシャ・キンスキーの衣装、窓越しの切り返しに降る雨、シャーロット・ゲンズブールの家の壁、そしてジュリアン・サンズが入水する湖と、画面を「青」が彩っている。幼少期の主人公が木に手のひらを出すと花びらが舞い散るオープニング、同じく少年が国王のために道に花びらを撒く場面に感極まる。それらの場面に流れるニコラ・ピオヴァーニの美しい劇伴が映画を崇高にしている。
美しい風景と音楽。
美しい人達と精神。
シャルロットの美しい裸。
何となく思い出した作品。
確か地方の名画座で観た気が…
『神父セルギイ』を読んだことがあったので興味がありました。

果たして、人間は神にどれだけ近づくことが出来るのだろうか?
主人公のように一度は王の副官にまで上り詰めてしまった人間には、困難極まりないことは想像に難しくない。
主人公が絶望の淵から神に救いを求め修道士になり、再び絶望感を味わうまでのエピソードが見ごたえあります。
深く紐解けばかなり哲学的なストーリーですが、単に人間の弱さ(自尊心、虚栄心、肉欲、高慢さ)をことごとく思い知らされるということを実感させられるだけでも見る価値ありかと思います。

他の作家にもよく言えることですが、もしかすると本作の主人公もトルストイ自身の分身として書かれたものなのかもしれません。
う~ん、あらすじをよ見直してようやく微妙に見た記憶が蘇ってきたってレベル。
トルストイの『神父セルギイ』が原作。ある出来事がきっかけで世俗に絶望し隠遁者となった男の姿をタヴィアーニ兄弟の美しい映像と共に描き出す。原作にはないという鳩飼い老夫婦とのエピソードが心に染み渡る。タイトルでもある「太陽が夜も輝くように」とはその婦人がセルジョに向けて送るメッセージである。きっとセルジョの中ではまだ夜の太陽は真っ暗のまま。夜の太陽が輝き出すその日まで彼は道なき道を目指すのであろう。美しい映像とは反対に提示されるメッセージはシビアで観る者に魂の揺さぶりを激しく感じさせる作品。
●'90 12/22~'91 3/15公開
配給: 日本ヘラルド
提供: ヘラルドエース
ワイド(TECHNOVISION シネスコ) DOLBY A
3/10 14:45~ ル・シネマ1にて観賞
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