小犬をつれた貴婦人の作品情報・感想・評価

小犬をつれた貴婦人1959年製作の映画)

DAMA S SOBACHKOJ

製作国:

上映時間:90分

3.7

『小犬をつれた貴婦人』に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

主人公の二人が出会うのはロシアの避暑地、ヤルタ。「ヤルタ会談」の場所として名前を聞いたくらいの知識だったが、ロシアによる侵略という酷い歴史を持つ土地であると、この映画をきっかけに知った。

ところで…

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ロシアを代表する劇作家チェ-ホフの生誕百年記念として有名な短編小説を映画化。撮影は「イワン雷帝」(1946)のアンドレイ・モスクヴィン。主演は「鶴は翔んでゆく」(1957)で帰らぬ夫を演じたアレクセ…

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気品あふれる文芸作品。
主人公たちの心境と未来を暗示した、歌、小物、会話、が素晴らしい。
深みある俳優陣も特筆もの。
ベルイマン作品とコンペを競ったのもうなづける。
ロシア映画にハズレ無し。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.0
再会に慄き劇場から立ち去ってゆく夫人と追う男の運動はダイナミックで良かった。
2022-76

休暇にきていた妻子持ちの男と子犬を連れた既婚者の貴婦人が旅先でいい雰囲気になり関係を持つという不倫ものではあるんだけど、ただの不倫ものではない。美しくもなく儚くもなく尊くもなく羨ましくもなんともない…

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tych

tychの感想・評価

3.8

DAMA S SOBACHKOJ 1959年 モノクロ 88分。ヤルタの海辺で出来った美しく若い人妻アンナと妻子ある中年男ドミートリーの恋愛。離れてもお互いに忘れられない仲ながら家族を捨てるまでには…

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pier

pierの感想・評価

3.4
若い人妻と妻子ある中年男の恋。
どんなに燃え上がっても、結局は家庭を捨てる勇気はない。
どうにもならない未来を切なく繊細に描く。
ラストのガラス越しの会話が洒落ている。
@三百人劇場
ソビエト映画回顧展05

ラストが唐突すぎるので原作を読みたくなる。
『黒い瞳』とも見比べてみたい。

原作は読んだことのある方も多いことでしょう。
許されない愛と知りながらも、潤いに満ちた愛情を求めあわずにはいられない二人のガラス細工のように繊細な胸中が痛いほど伝わってくる。
そんな二人のかりそめの…

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