映画監督として成功を収めたものの創作意欲をなくしてしまった1人の男。彼はある日、明日が誕生日だと言い奇妙な儀式をする女に出会う。今日も翌日も同じ言葉を繰り返す女だったが、一向に誕生日は訪れない。そん…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
主人公の精神的な不安定さ・脆さを、間接的な部分からも巧みに描写している
線路や道路の上に寝る、ビルの屋上の縁で自分を試す、自分だけの秘密基地、その地下の浴槽で胎児のように丸まる等、いわゆる「鬱っぽさ…
このレビューはネタバレを含みます
庵野秀明の作品の中で群を抜いて好きなのが「式日」
空が綺麗 星が綺麗 月が綺麗 光が綺麗
私が存在しなければ、みんな綺麗
私いないほうがいいのかな
私の血はどうだろうか
それくらいは綺麗かな 見て…
個人的にはちょうど現在進行中のシンシリーズよりも、この映画こそが庵野監督の実写作品の真骨頂だと思います(そしてラブ&ポップよりも洗練されている)。
線路、工業地帯、高速道路など風景を時に美しく、時に…
内容は、映画監督と心を病んだ女の子の不思議な一月の同居生活が描かれる、といったもの。
この作品がもうとにかく「庵野色」一色。
他人とのやり取りの難しさ、辛さ、孤独と独りでいたいという気持ち、物を作る…
「帰れる場所があるって良いよね」
「怖い時に掴まれる場所があるって良いよね」
彼女の惹かれるセリフ達と映画を考えるカントクの語りが絶妙なバランス。
カウントダウンされて行く残り日数が不気味すぎて、ラ…
商店街のアーケードのうえを歩くシーンは
『PiCNiC』っぽい。決して演技が上手いではないが、しばしば重たい言葉を発する岩井俊二。「落ち着け!」
実写でも、庵野らしいカット。言いたいことはエヴァと…