岩井俊二にしか作れない作品。
嫌悪感を煽る描写や幻想的な風景、撮り方。ひたすら不安定な若者たちの世界観に打ちのめされる。どこまでも救いのない世界に訪れるし、「地球滅亡」をCGなしでここまでやり切ると…
息苦しくて危うくて残酷、でも悲観的ではなくて現実味がないフワフワした世界観が岩井俊二ならではで好き。
歩いて良いのは塀の上だけってルールがこの作品の要になっていて3人の世界がより魅力的で独創的に見え…
中二病的というかサブカル的というか微妙なところだが、カラスの羽根で作ったショールとか精神病院とかトラウマとか塀の上だけを歩くとか聖書とか拳銃とか地球の終わりとか、それっぽいドラマの道具立て全てがキツ…
>>続きを読む精神病者のステレオタイプな解釈は正直どうなのとは思うし、正直物語もちゃんと面白さがあるかと言われれば頷きずらいところもあるが、映像がどう考えても凄すぎる。特に屋上の白衣たなびく中でのシーン、冒頭のシ…
>>続きを読む絶望であるはずの死の中に罪を葬る夢をみる二人の人生はキレイに見えた。
最初の道端にバラを並べるシーンは、かなり外国映画っぽかったな。
岩井さん曰く外国映画ばっかり流行ってたから、それっぽいものを意…
このレビューはネタバレを含みます
岩井俊二監督作品の儚さと消え入りそうな雰囲気のある空気感は好きだけど、本作はそれがすごく全面に出ていて、岩井監督作品で1番好きな作品になった。TSUTAYAで借りそびれていたから映画館で観られて嬉し…
>>続きを読むフジテレビ・ポニーキャニオン