【黒沢清のお気に入りだけあって】
黒沢清のお気に入りのソクーロフ映画。
アレクサンドル・ソクーロフはドキュメンタリーになると、より実験映画色が強くなる傾向があるのだが、本作も同様だ。青年将校として…
このDVDを手に入れて観た!という経験が宝物。ついについに、ミホさんの肉声が聞けた。セリフはほとんど聞き取れませんが、「狂うひと」を読んだので、大体いつもの調子のことを言ってるな〜で内容は追える。彼…
>>続きを読む奄美、加計呂麻島の波打ち際。画面の全てを覆うメランコリックなブルーは太陽が落ちて夜が始まる時刻なのか、朝が始まる前なのか。汀に目をやりながら作家の島尾敏雄のことを想起しているのだろう男の姿は、縦長に…
>>続きを読むもう3年くらい会ってないのに夜中にいきなり「いつ空いてるの?」ってLINEしてくる方がクズだと思うしそう言うとこやぞって話だがそんなクズより東出指数の高い島尾敏雄の妻ミホが語り部を務めるソクーロフ日…
>>続きを読むいやいやいやいや、かんっっっっぜんに心霊映像である。
部屋の四隅が暗い日本家屋、オーバーラップする風の音、何やら聞き取れない声でボソボソ喋る白い着物の老婆。この時点で十分怖いが、極めつけは扉の隙間か…
『狂うひと』、『死の棘』となれば、つぎの並びはアレクサンドル・ソクーロフの同作?『太陽』で納得させられた説得力ある語り口に、読書体験がより進化した印象。百聞は一見にしかず。日本人の映像作家に撮ってほ…
>>続きを読むソクーロフの描く日本は色調の靄がかった暗さがある。同じく日本を舞台にした「太陽」もそうだった。畳の間での薄暗さは空気や湿度、木の匂いが感じられるようで、昭和の頃の原風景を思い起こさせる。
この映画の…