『死の棘』
浮気した男。ただひたすらキレる女。本気で愛してるからこそ沸く怒り。受け止めたくても擦れていく忍耐。滑稽なまでに、愛は無様だ。
本当に人間をうまく描いてた。どっちが上とか下、優れてると…
岸部一徳さんの怪演が見れると聞いて。
ドタバタと交代制のように癇癪を起こすのはどちらかというとコントに見えることも。ホラー調の劇伴も笑いへのフックのような感じとすら。
終盤に至ると、この状況で夫…
狂気と滑稽さ、それ以上にどうしようもなく愛を感じた。
現実の空はいつもどんよりと厚い雲が空を覆っているのに対し、ふたりの出会った島の思い出は鮮やか。青くあかるい海、夜の浜辺での焚き火を囲む舞踊、森の…
壮絶。「永遠の人」「こわれゆく女」を超える突き抜けた夫婦の愛の物語。ホラーともコメディともつかない緊張感と弛緩が交互に襲ってくる。島尾敏雄の私小説が原作で、作家夫婦が実名で赤裸々に自分をさらけ出して…
>>続きを読むまた観てしまった私的大傑作。静かな怪演をみせる岸辺一徳と、キレのある美人なのに幼女のようなあどけなさをみせる松坂慶子。この映画でこの二人が心底好きになった。特にこの松坂慶子は素晴らしすぎてもう愛しか…
>>続きを読む©︎1990 松竹株式会社