1949年の映画が70年以上の歳月を経てもなお、最新作よりも直接的に、青春の群像を捉えていることの驚き。映画を観るときに、このことに驚かなければ、いったい何に驚けば良いのだろうとさえ思う。
その感…
ジャック・ベッケル『七月のランデブー』、若者たちが水陸両用車でパリの目抜き通りを疾駆しセーヌ川を渡りさえする冒頭部の至福感がいきなり凄い。直近の大戦からのお下がりとひと目でわかる軍用車が、希望に溢れ…
>>続きを読む映画学校を卒業した若者たちが現実の厳しさと夢に揺れる青春映画。自由は、自由である状態に感じられるのではなく、自由を追っているときのみにこそ予言として知覚される。あまりにも無邪気で軽快なラグタイム風の…
>>続きを読むJacques Becker
5.0 Édouard et Caroline
4.9 Rendez-vous de juillet ←
4.9 Antoine et Antoinette
4.2 …
街中と川を走り抜ける水陸両用車でのっけからアガる。それぞれのキャラクターの短時間でのさばきぶりがとてもいい。
誰かに光が当たるとき、その陰で苦々しい思いを堪える誰かがいる。その存在を捉えることへの執…
ベッケルはあらゆる映画を物にしていたことがわかる。冒頭のせっかちな父親が待つ食事シーンでの、部屋に入っていく女性二人の速度からして凄いし、ベッケルの映画に頻出するように思える階段の上り下りも健在で楽…
>>続きを読むベッケルの青春時代も反映しているんじゃないかと思えるほどの瑞々しさと刹那。そしてそれを象徴するダンスの回転。
照明による光と影の操作も創意に富んでいる。部屋の外で抱き合う男女を逆光で捉え、階段の昇降…