良い
ドストエフスキーの書く範囲とブレッソンの映す範囲がぴったり一緒だ、とつくづく思う。
一挙手一投足を観察するように映すカメラ、夫の語り、鉄格子のようなドアで彼女を徹底的に閉じ込めるような構造…
視線の映画
ドミニク・サンダの伺うような不安そうな、かと思えば睨むような強い視線
銃を手にした時の視線、視線を遮るように分け隔てているスクリーン
「一度も私を見なかった」等、視線にも言及している
夫…
キショッ!!ドミニク・サンダの鉄仮面のような表情は「こいつ何言いよん……?」と取るしかない。そうしなければこんなもん無理すぎ。ベッドフレームとドアの意匠は鉄格子。自分が囚人を死なせたこともわかってな…
>>続きを読むこれで前期のブレッソンの授業はおわり。これまで時系列に6作を観ていて、はからずも最後に初カラーの作品を観ることになったのがよかった。ある種の転換点。ボイスオーバーと映像がシームレスすぎて、時間感覚が…
>>続きを読む自ら命を絶ってしまった妻の亡骸を前に、男が夫婦の生活を振り返る話。
冒頭のショールが宙を舞うショットでもうすでに映画が完成している……かっこよすぎるだろ。
何が面白かったのか全然説明できない語彙力の…
金にモノを言わせて若妻を娶った質屋が彼女に窓から身投げされ、遺体を前に苦渋に満ちた結婚生活を回想。ドストエフスキー原作で、ご多分にもれず死と断絶の香りがぷんぷん漂う陰気な話。写真家出身のブレッソン監…
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