シーゲルの監督作らしく、とにかく感傷的なシーンはほとんど存在しない。感情を表に出さない主人公が行動に行動を重ねていくことで映画はテキパキと進行していく。
映画は、M16のスパイである主人公が謎の組…
70年代の正当なスパイ物という印象。やたら電話が出てきて、カットバックがアクションではなくこの装置が媒体となって生じる場合が多い。ドラブルが音声のみの存在ではなく、マイケル・ケインから切り返される構…
>>続きを読むド直球でヒッチコックに向かうドンシーゲル、しかし、そこまでキレてるようにな感じない。セイリグさん、物憂げな香りは出しつつ、人と誰か一緒にいるのが似合わないっていう、それはすごい領域の女優だなって思っ…
>>続きを読むマイケル・ケインが傾いた子どもの写真を整えるアクション、すべり台を落ちる車のおもちゃ、すれ違う子どもの頭をなでるジャネット・サズマン。この柔らかく細やかな気遣いこそドン・シーゲル! 感情を捨てた男の…
>>続きを読むクールな仕事人マイケル・ケインが組織と家庭の板挟みになりつつ誘拐された息子を取り戻すために八面六臂の大活躍……ってこれだけ聞くとお父さんの妄想をそのまま書き起こしたみたいな内容だな。でもドン・シーゲ…
>>続きを読む傑作しか撮れないドン・シーゲルが傑作を撮っている。そんな映画だ。
冒頭、遊んでいるマイケル・ケインの息子を犯人グループが誘拐して、
仲間を使い捨てに爆殺する件から、
クライマックスの風車での撃ち合い…