コースト・ガードの作品情報・感想・評価

コースト・ガード2001年製作の映画)

해안선/COAST GUARD

製作国:

上映時間:94分

ジャンル:

3.4

「コースト・ガード」に投稿された感想・評価

きつね

きつねの感想・評価

4.7
キム・ガンウがキャスティングされていたので鑑賞しました。

キム・ギドク監督が自分に相性が良いのか悪いのかまだ良く分からないのですが、この作品はめちゃくちゃ好きな世界観でした。

民間人を射殺してしまい、気がおかしくなっていく兵士を演じたチャン・ドンゴンの演技が素晴らしかったです。

またチャン・ドンゴンに恋人を射殺されてチャン・ドンゴン同様に気が狂ってしまい廃人の様になってしまうパク・チアの演技も見事でした。

挿入されている音楽の演出も良かったし、劇中やエンドロールで使われている歌「過去は流れて行った」も、この映画の悲劇にとても合っていて惹かれました。

ちょい役だと思っていた目当てのキム・ガンウ演じるチョ一等兵がこの作品のなかでかなり重要な役どころなのも嬉しかったです。

坊主頭のキム・ガンウめっちゃかっこいいですね。

ラスト、まだ何も起こる前の軍隊の仲間と笑顔でスポーツをしているチャン・ドンゴンの回想シーンがとても切なかったです。
一

一の感想・評価

3.5
キム・ギドク監督作品

南北軍事境界線、民間人をスパイと誤認し、射殺してしまった兵士の悲劇を描く

ギドクらしい重厚な人間ドラマ
本作が作られたからこそ、後に『網に囚われた男』という誤って国境を越えたため、理不尽な状況に立たされる北朝鮮の漁師を描いた傑作が生まれたのだろう

あくまでもしっかり規則を守り任務を遂行した軍人とそれを破ったカップル
しかし言い方を変えれば、加害者と被害者になってしまう残酷さ
そんなそれぞれの精神が崩壊していくのは観ていてかなりきついものがある

堕ちていく人間のとにかく救いのない展開で絶妙な後味の悪さ
実際に軍人経験のあるギドクだからこその、負の感情しか生まれないエグイ描写の連続

チャン・ドンゴンの鬼気迫る演技もお見事でした

〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿51% 〉
〈 IMDb 6.5 / Metascore - / Letterboxd 3.1 〉

2021 自宅鑑賞 No.006 GEO
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 南北間の軍事境界線となる通称38度線、ここで兵士たちは夜通し脱北者を監視している。その境界を超えた場合は、彼らの主張を聞かずとも躊躇なく撃ち殺される。海兵隊に出兵した若き男カン(チャン・ドンゴン)は、功を挙げて誰よりも出世しようと鼻息荒く訓練に臨んでいた。ある日の軍事境界線内、彼は岩場の陰で蠢く一組の人影を目撃する。脱北者に違いないと考えた男は躊躇なく対象者の頭部めがけて、機関銃の弾をこれでもかと何発も撃ち込むのだ。しかし彼が射殺した人影は、酒に酔っ払っただけの近所に住む若者だった。情事の直後に果てた男の返り血を浴びながら、女はただただ恐怖に恐れ戦いていた。男はやってしまったと顔面蒼白でその場に立ち尽くすのみだ。それが男と女の出会いだった。だが民間人であったとしても、任務を遂行した男の行動は称えられ、上等兵に昇進する。男は名誉の人と称えられ、1週間の地元への帰還を許されるが、彼の心は少しも晴れることがない。

 元海兵隊出身のキム・ギドクは、欺瞞に満ちた軍隊組織の嘘を明らかにする。戦争映画の舞台は緑色のジャングルと相場は決まっているが、今作にはせいぜい背の低い草むらしか出て来ない。眼前に広がるのは沿岸に浮かぶ寂れた島と、夜7時から監視する境界線のぞっとするような静けさだけである。そして信じられないことにカン上等兵も、恋人を殺された女も、追い出しても追い出しても狂ったようにこの水辺に何度も戻って来てしまうのだ。軍人は自分たちの悪行を隠蔽し、薄汚い強姦の事実をも破棄しようとしている。しかし女の腹に出来た新たな生だけが、彼らの醜い所業を告発する。一人の脱北者も見逃してはならないとする鉄の掟が隊の足並みを徐々に狂わせていく様子は、直視出来ない現実としてフレームの中に横たわる。まるでスタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』のように、狂気は人から人へと伝播していく。狂気に向かってひた走るチャン・ドンゴンの目力が凄まじい。半狂乱に陥った女はあえて狭い箱庭のような狭い装置の中に入り、笑いながら男の罪を呪い続けるのだ。
Ko

Koの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キムギドク監督最近亡くなってしまったそうで、、、。
海岸で民間兵を射殺してしまったことをきっかけに2人の男女の人生が狂い始めていくのだけれども、もうちょっと2人に交わりがあっても良かったかなって気がする。
チャンドンゴンの狂ったような眼差しが怖い。女性の方もほんとに頭おかしくなった人にしか見えないのよね。
兄ちゃんもっと責任持って妹のこと監視しろよって思った。笑
妹が妊娠して、お父さん疑惑のある人がキスで暴露されていくのはカオス。その後の堕すシーンもキツかったな。そのまま家返すなよ。。。
最後らへん色々とぼんやりしすぎてたのがよくわからなかった。
たむ

たむの感想・評価

3.6
韓国国内での評価評判が決して高くないキム・ギドク監督。
故に低予算が多く、韓国映画のスターが出演する事はほぼなかったですが、例外的に『悪い男』が気に入ったチャン・ドンゴンさんが主演した作品です。

ギドク監督自身の従軍経験も本作の参考になったとの事ですが、南北朝鮮の問題を沿岸の警備にあたる軍人の視点から掘り下げます。
主人公の軍人を演じるのがチャン・ドンゴンさん。
南北の問題や警備によって精神を病んでいく主人公の『田園に死す』に匹敵するのではないかと思う衝撃の結末を迎えます。

劇場公開当時、韓流ブーム真っ只中。
チャン・ドンゴンさんのファンの方、つまりテレビドラマの爽やか2枚目のドンゴンさんを期待している方々が多かったです。
劇場を後にする際のファンの方々の愕然とした感じが今も記憶に残っている作品です。

ギドク監督作品の中では評価も地味な作品ですが、『受取人不明』から本作を通過して『THE NET』などの南北問題を考察する作品として外せない映画ですね。
IPPO

IPPOの感想・評価

2.5
キム・ギドクの初期監督作品で主演がチャン・ドンゴン。
韓国の軍隊モノは必ずメンヘラという要素を含んでいる妙。軍事と男性が政治的に関わらざるを得ないお国柄のせいか…深いね。

本作は中堅軍人の主人公がある事件をきっかけに狂っていく様を描いた軍事ヒューマンホラー(なのかな)…個人的には軍隊で経験した苦しみとどう向き合い、成長するか、って言うヒューマンなものが見たいんだけど…物語は期待してない方へ方へと進んでいくもんで…まぁギドクの作品だから観る側置いてけぼりなのは想定内 笑。

チャン・ドンゴンの選ぶ役って今も昔もメンヘラ混じりのハードな役が多いよねぇ。映画だから気合い入れてんのかな?なんかいつもアクが強すぎて現実味も無いし感想言い難いんだよなぁ…。

まとまらない感想です。

若いキム・ガンウとユ・ヘジンも出てますよ。(と言って上手く逃げる 笑)
一応本作は軍事モノなのだが、暗黙の了解に踏み込み、笑える悲劇を作り出しているのは流石。精神性としては「フルメタル・ジャケット」に似たものを感じさせるのだが、いつものキム・ギドク"らしさ"は忘れていない。そしてやはり、彼は水を使うのが巧い。どことなく漂う不穏さは黒沢清作品のそれのようである。初期の傑作。
Lieechan

Lieechanの感想・評価

3.2
最初、この人頭おかしいよねーって思って見てたら、ガチでおかしくなった。

ほんとに迷惑な元隊員。
ゴリラ

ゴリラの感想・評価

3.0
キム・ギドグ監督の8本目の作品

南北軍事境界線近くの沿岸警備隊(=コーストガード)上等兵が北朝鮮スパイと誤って民間人を射殺してしまい、ある種のPTSDにかかってしまうといった物語

他作品と比べるとキム・ギドグ色は割りと薄めな印象

とは言っても海辺のトーテムポール的なヤツ、出刃包丁での散髪などキム・ギドグ印もチラホラと
南北問題がテーマなのもいかにもキム・ギドグ
同じ民族同士で殺し合うことの矛盾、不条理を描いた作品

チャン・ドンゴンのギラついた眼光
ユ・ヘジンが若い
『ブレス』のパク・チアはあい変わらず強烈なビジュアル
D

Dの感想・評価

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一言レビュー!

事件前、混乱期、復讐期という
3部構成により描いた、キム・
ギドクによるチャン・ドンゴン
を使ったフルメタル・ジャケッ
トの前半パートを膨らませた感
じ。



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