ブレスの作品情報・感想・評価

「ブレス」に投稿された感想・評価

摘出されても人体に全くと言っていいほど影響が出ないにも関わらず多機能を有する脾臓のような作品です。これだから映画はやめられません。キム・ギドク「ブレス」

キム監督の次作「嘆きのピエタ」には作り手が劇中人物に寄り添う感が強すぎていささか敬遠気味の私でしたがこの作品は素晴らしいです。

万田邦敏「接吻」の時に感じた「脾臓」のような産物に久しぶりにめぐり逢いました。
こんな映画はともすれば封印されるか酷評されます。だからこそ映画は、特に同世代の感性なんて当てにならないのです。


   
キム・ギドクの世界観

見終わってなんなんだこれは、、、と。
登場人物の誰の心情も理解できない。

セリフなくお芝居をする俳優さんが毎回素晴らしい。

星がつけられない。
え?え?えええ!?ってなった笑
何がなんだかわかりません((T_T))

まず女性、なんで最後あんなことしたの?
なんであんなことしといて、心から楽しんで雪合戦して家族元通り★みたいになるわけ!?!?
チャンチェンは、あなたの何だったの、、?

そしてチャンチェン、なんで写真取られるとわかってて貼るの? 取られるの暴れるほど耐えられないのに、、隠すなりポケットに入れるなりすればいいじゃん! なんで!?

あとあの囚人メンバー何!?!?
チャンチェンを好きな人はわかるけど、どうして他2人も写真奪おうとするの? どんな関係??
ラストカット何~~~~((T_T))

別に、すべてを丁寧に教えてくれなくたって、すべてを描写してくれなくたっていいんです、たまには考えるのもいい、でも、これはその域を超えて、謎過ぎます((T_T))
謎の上に謎が重なって、自分でもっかい考えてみようという気も起きず、、(^q^)
人ってわからないものだと言いたいのでしょうか、、

でも正直、途中まではこの先どうなるんだろう?とわくわくしながら見てました、
みなさんの言う通り女性役はなんであの人?とも思いましたが(^-^;
やっぱりチャンチェンさんの目はいいし、あとあの娘役の子とっても可愛い..♪
解説ブログでも探しにいこうかな、、笑
Ryou

Ryouの感想・評価

3.2
何度も自殺未遂を繰り返す死刑囚の男と
その男の元に四季を与えに通う女の物語
セリフ量が少なくて静かに進んでいくが
異様な愛の形が描かれてた

セリフはなく目力と表情だけで演技をする
チャン・チェンがすごかったけど
この女優さんは好きになれなかった

これもし日本でやるなら
大西信満と筒井真理子かな 笑
emily

emilyの感想・評価

4.0
刑の執行が迫った死刑囚の男チャンは自殺未遂を繰り返している。一方主婦のヨンは夫は浮気しており、家では常に空虚感を感じていた。チャンの自殺未遂をニュースでしり、彼に興味を持ったヨンは刑務所に会いにいく。残されたわずかな時間に”四季”のプレゼントをする事にし、壁紙と衣装と音楽を手に再び彼に会いにいく・・

 囚人たちは言葉を持たない。しかしその中に説明はないがチャンを好きな男がおり、会話のないやりとりの中で徐々に移りゆくチャンの心情を見る。一方家では最低限の会話があり、言葉を発するヨンの心情は一切浮かんでこない。チャンと会った時には笑みを見せるがそれさえも、作られた物に見えてしまう。死を望むチャンと、彼に四季を見せることで生きがいを感じるヨン。数回の面会はすべて監視カメラで顔の映らない人物により見られている。そう二人の面会は保安官たちの見世物、観客の見世物として、もう一つ枠組みを与えられる事で、より客観的に二人のやりとりを見せられる事になる。

 彼女はチャンに永遠と自分の話をする。当然彼が言葉を発する事はない。四季のプレゼントにおいても彼のためではない。結局それをやってる自分に酔っており、自身の夫との思い出を重なり合わせるのだろう。男と女が密室で会えばする事は一つと、盛りのついたように徐々にキスからエスカレートしていく二人。それを監視カメラの映像に切り替えながら見せていくのだ。まるで人の恋愛ごとを覗き見するのは楽しいだろう・・と言わんばかりに・・そうして二人の欲望はこのカメラの向こうの男にコントロールされているのだ。それは人は性を前にしたとき理性を失ってしまう動物であること、しかしそれが最も人間らしい感情なのかもしれない。

 死を望むのは自分が生きてるからできることである。彼女が男に入れ込むのは確かに帰れる場所がある安堵からかもしれない。皮肉にもその行動が夫の心をただし、家族を立て直すきっかけになる皮肉。言葉ではなく息遣いでみせる。女は自分の夫婦を男に重ね、気が付いたら男も同じ事を行っていたのかもしれない。だからこそ最後の最後に”生”を感じたのかもしれない。
Yuri

Yuriの感想・評価

1.0
チャン・チェンの枠を本当はオダギリジョーでいきたかったらしいです。台湾の俳優チャン・チェンは和製ジュード・ロウみたいで格好良いし、彼を好きな男性囚人を演じたカン・イニョンは坂口健太郎みたいに美形だし、ハ・ジョンウはヒットメーカーだし、男性陣は言うことないのですが、パク・チア~。今回はチア名義で出演してますが、キム・ギドク監督は実力でキャスティングするので可愛くない女優さんなことは多いですが、痩せたいとうあさこみたいな・・・(爆)アジア映画は女優さんが可愛くないと感情移入出来ない私には厳しかったです。とにかく、純愛を求めてというキャラクターではない、そして歌も下手。3回しか会っていない中で、何度も自殺未遂を冒していた死刑囚の心を開いちゃうくらいなんだよ?もっと歌が上手くないと。大抵の人たちが愛と感じているのはしょせんは欲望と嘲笑うかのような展開。でも解説ないとわからないくらい観客に丸投げな作品です。世界観的には北野武の「Dools」を思い出しました。結局、あの主婦が何がしたかったのかわからないし、あのテンションで現れられたら、いくら百戦錬磨の死刑囚でも「やばい女がきた。」って引くと思います。そこはサラリとクリアで話が進んでいくのについていけませんでした(>_<)いつものキム・ギドクのどぎつかったり、驚くような展開はない、1時間半の愛のまぼろしの物語。
ゆう

ゆうの感想・評価

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チャン・チェンの目の演技がすごい、静かなのにどこか狂気を感じた。

ストーリーはキム・ギドクワールド全開のある意味ファンタジー。モニター越しに覗いてたキム・ギドク監督がある意味主役で、彼が見たいもの、彼が楽しむためのものを見せてるのでは…
Ryoko

Ryokoの感想・評価

3.3
語らない映画だこと。左脳を働かさなくても良い独特な世界観。自殺未遂を繰り返す死刑囚と、彼の元に通い四季を歌う人妻。息をしたくない男と、息をして生を感じたい女。男の方が分かりやすい、女の方は真意が最後までわからず、相手が死を目前にしている人だけにけっこう残酷なことをしていると思えなくもなかった。死刑囚と同じ牢にいる子犬みたいな「彼氏」の、視線で見せる嫉妬心が切なかった。そしてダメ夫役のハ・ジョンウもすき。
ゆみな

ゆみなの感想・評価

3.3
キム・ギドク監督ってだけで観始めたらチャン・チェンが出ててテンション上がった!ブエノスアイレスで好きになった俳優さんですね。今回はセリフなしの役どころ、それでも彼の想いがガンガン伝わってくるんだから、やっぱり凄い俳優さんだな~って思いました。

ストーリーはね、刑務所の中で何度も自殺未遂を繰り返すチャン・ジン(チャン・チェン)と、彼に面会をしにくる主婦ヨンの恋愛映画と思わせつつ…。
まあ、観て判断するのがいちばんいいと思う。結局は、愛は赦すものって事かな~って私は思いましたけどね。

序盤めっちゃ静かでシリアスだったのに、突然ヨンがテンション高く歌い出すもんだからビックリしちゃってさー。まあ、後々そういう事かよ…ってわかったのでよかったんだけどさ。

私はヨン役の女優さんがちょっと苦手な感じだったので、刑務所の若い囚人の恋心の方にキュンとしました!彼はほんとに可愛かった。
スケ

スケの感想・評価

4.0
冷静に考えるとチャン・チェンが始終結構謂れのない酷い目に遭い続けてる(女が面会に現れたのも同房の囚人に愛されたのも別に彼の責任ではない)話なんですけど、それさえチャン・チェンの刃のような美しさが担保してしまう。
チェン・チェンの美がなんの説明なくしてもその因業を説明してしまうんです。


それにしても、雑居房内のそれこそドラマに満ちていたであろう4人の濃密な人間関係をほとんど描かずに最後のあのシーンまで持っていくのは贅沢としか言いようがない。贅沢であり潔すぎる。私なら勿体無いと思ってしまう。チャン・チェン以外の3人の、チャン・チェンのいない所での会話とか聞いてみたい。