マンレイのようなミニマルなアートフィルムの趣き
終始美しくて感動した
抽象的な表現がとても好み
能舞台に「至誠」の大きな文字だけのシンプルなセット
ラストの二人が枯山水になっていることや
美しくスト…
主人公は陸軍中尉。二二六事件の際、周りの同僚たちは新婚の彼を気遣ってクーデターに誘わなかった。それにより、軍に残った中尉は、かつての友人たちと対立することに。国への忠誠心に従って友人たちを殺すか、あ…
>>続きを読む本作品は、特に切腹描写が色濃ゆい。
映画も三島自らが主演と演出を張っていて、自衛隊市ヶ谷駐屯地での切腹も相まって
並々ならぬこだわりがこの作品には込められているのかなぁと勘繰った。
ある意味三島…
ワグナーのかの有名な『トリスタンとイゾルデ』から抜粋された不協和音は、人間の野蛮性をまざまざとさらけ出し、官能と暴力の渦を誘いだす。この死の音楽は、──と言ってもよければ───淡々と終末間近まで流れ…
>>続きを読む三島は帽子をまぶかにかぶり顔さえみえず。その雰囲気は将校というより特務機関員。三島は山本常朝の葉隠を愛読していた。新渡戸稲造の武士道が武士の聖典だとするとよりニヒリスティックな葉隠は草とよばれた忍者…
>>続きを読む2022.37 *124
後に割腹自殺をする三島由紀夫が、切腹する青年将校を描いた自らの小説『憂国』を映画化し、演じた作品。
事実
・セットは「至誠」の掛け軸を真正面に据えた白い空間のほぼ一つ。…