徹底した救いようのなさという意味において、ルイス・ブニュエルらしい良い映画だった。そう思った瞬間に、では救いとは何なのかと、光と影が反転するような思いに沈む。
そして、ラストに描かれた2つのシーン…
この夏にメキシコシティを訪れた上で鑑賞。現在のメキシコシティはさすがに発展していて地下鉄などの交通機関も一応発展していた。でも物乞いや路上の物売りのような貧しそうな人は未だに多く、日本と比べるとまだ…
>>続きを読むブニュエル作品は後期のスペイン・フランス映画のブラックジョーク満載ものも大好きだが、50年代のメキシコ作品も捨てがたい。
そんなメキシコ時代のずっと見たかった「忘れられた人々」がまさかアマプラにあっ…
貧困層の子ども達が一人の悪童に翻弄されていく、ルイス・ブニュエル監督作。
当時、格差社会にあったメキシコのリアルを切り取った作品とされただけに、障がい者をリンチしたり、破壊衝動に駆られて殺人や動物虐…