「偽物」が「本物」を凌駕することによって、映画における「もっともらしさ」や俳優による演技、パスティーシュへの賛美を表した良作でした。
本物の馬に職を追われる馬役の下っ端俳優というユーモアを基調としな…
大傑作。正直なんて書いたらいいか、こんなにレビューが難産だった映画も珍しい。とにかく見て欲しい。演じること、芸事を問うテーマが非常に深い。舞台で馬の後ろ足と前足を演じている二人の男の話だ。俺なんか、…
>>続きを読む馬に近づきたいという軸が最後まで通ってていい。後ろ足は前足を、前足は馬を追いかけるという図がしっかり最後に運動、画として観せてくれるのは映画的で感動した。こんなところに連れて行ってくれるのかと思った…
>>続きを読むすごく幸せな気持ちになった。戦意高揚の前のささやかなおかしみっていうのかな。
戦地に連れ去られる馬を見て「他人事だと思えねえや」という冒頭の台詞でそれを暗示させつつ、基本は馬の着ぐるみの足役を担当す…
素晴らしい!
成瀬さんの芸人ものは芸人さん、芸へのリスペクトを強く感じますが、これは最高レベルですね。
馬の脚役に誇りを持つ芸人のなんと崇高なこと。この原作を映画化しようとした成瀬さんと見事な馬の芸…
最高!こんなに面白い映画がまだあったという感動。
とにかく馬鹿馬鹿しくて誇り高くてパンクで映画的で素晴らしい映画です。ソフト化されていないようなので、特集上映された時は万難を廃して見るべき映画と思…
今まで旅役者と言えば小津安二郎の『浮草』が一番に浮かんでいた。そちらは役者業より家族の絆に重点が置かれていたように思う。
本作は役者業の物語。しかも馬を演じる兄弟の話、と言う変化球。
日常的に馬の…
馬の脚を撮る映画といえばブレッソンの『湖のランスロ』があったと思うが、あのような美しい筋肉を撮るのではなく、あくまで役者なので着目点は動きである。馬の動きを観察することで役者の動きも自然と馬になる。…
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