#185 芸道映画大会
シュールな終わり方が、なぜか心地よい、傑作コメディ。
田舎の、のんびりした空気が実にうまく描かれている。
釜足と柳谷のダブル主演、高勢實のシリアス役など、ムカシ映画マニアに…
小津、溝口、黒澤と並んで、世界的に評価の高い、成瀬巳喜男。
「午前十時の映画祭」で『浮雲』が取り上げられた時、初めて観た。さすがに、成瀬の最高傑作、と呼ばれる映画。面白かった。とは云え、実は『浮雲』…
このレビューはネタバレを含みます
馬の足の役者の役を名喜劇役者の藤原釜足がやっていて、いつもはちょっとしか出ないのにこの映画では主演で出ずっぱりだった。
馬の足の役がどうでもいいと思われてる役というのは、おじいさんくらいの世代の人と…
☆凄い!ほぼサイドストーリー無しで、ウマの足役の二人で引っ張りましたね!
☆鶏太時代の釜足さん、なんとも言えない可愛らしさ!当作が1940年、秀子の車掌さんが1941年かぁ。
☆相棒(後脚)の柳谷寛…
なんとなんと!
成瀬に珍しくふざけ倒したお話なんだが、人生で初めて見たジャンルのような気持ち。
成瀬は劇的に描いたりしないから、なんだかそこにいる人間の日々を一緒にゆっくり眺めているような感覚だった…
これは楽しい。信州の田舎町に旅役者一座がやってくる。演目で馬の足を演じる藤原釜足は、拘りがあった。興行師は町のボスに、一流の一座と吹き込み、カネを出させていたが、嘘がばれて大暴れ。馬の頭を潰してしま…
>>続きを読む