ヨーロッパ・ヨーロッパ 〜僕を愛したふたつの国〜の作品情報・感想・評価

ヨーロッパ・ヨーロッパ 〜僕を愛したふたつの国〜1990年製作の映画)

HITLERJUNGE SALOMON

製作国:

上映時間:111分

3.8

「ヨーロッパ・ヨーロッパ 〜僕を愛したふたつの国〜」に投稿された感想・評価

EDEN

EDENの感想・評価

3.5
04/26/2020

“Here paper is everything” というセリフがあったけど、まさに “paper is nothing” ということをしみじみ感じる。

鏡に向かって敬礼の練習をするも踊り出すSolek. Leni との恋。
どこまでもギリギリをくぐり抜け、友が撃たれて殺されるのを目の前でみつづける。

“誰かに言わなきゃやってられなかった”といってLeniの母親に泣き崩れる。

汽車でおばさんとセックスしたあとに窓から青い空に向かって叫ぶシーンが好きだった。

声が音声吹き替えみたいだった。

最後の終わり方はとても唐突に思えたし、I decided to only be Jew. というのに納得がいかなかった。I decided to be me、ならわかるけど。 


はじめの方に出てきた白いワンピースのようなパジャマと、途中で引越しした家が「映画館の上」(The Shape of waterを思い出す)っていうのがよかった。
ryodo

ryodoの感想・評価

2.8
(1990) #鑑賞
なかなか面白かった。
ユダヤ人少年が時代・戦争に翻弄される姿を時にシニカルに描く青春戦争大作。
この映画の内容を端的に言うのならば、「割礼(アソコ)を見られるな!」
という内容。
主人公の少年は幸運の持ち主。ユダヤ人でありながら、それを見事隠し通して、通訳としてドイツ兵になると、前線で英雄になったり、貴族の養子になったりと凄い強運。
前線にいた時、唯一隠さずにいれた戦友との別れは悲しかったな。
割礼故に女性と深く関わることができないもどかしさがしっかり描かれていた。
最後はお兄さんと再会できたしハッピーエンドなのかな…。
第二次世界大戦中のナチス、ソ連、ユダヤ人のリアルな実情を知れて、勉強にもなる。
そして何と言っても、これが実話が基であるのに驚き。
ラストでご本人登場。
それを演じた主人公の演技も見事だったと思う。          (字幕)
アグニエシュカ・ホランド監督作品。
ゴールデングローブ賞外国映画賞受賞作品。
第二次世界対戦下、ドイツで生まれたソロモンはユダヤ人ということで迫害されたためポーランドに移る。ポーランドも戦争に負けたため兄と一緒に国外逃亡しようとするが、兄とはぐれてしまい・・・という話。

ソロモン・ペレル原作の実話。
ユダヤ人の少年が自身を隠しながらソビエト兵になったり、ドイツ兵になったりする。
死体がごろごろ転がっていたり、爆発の規模がでかかったりして迫真に迫っていた。
ヒトラーユーゲントで、ユダヤ人の見分け方の授業をやっていて、主人公が真のドイツ人だと証明されたりするシーンの皮肉がいい。
国家、社会に翻弄される一個人の少年の話。

夢の中で出てくるヒトラーとスターリンのダンスシーンが面白い。
90年代の映画なのに70年代に撮られた感のある質感は逆に面白かったけど、良くも悪くもアンジェイ・ワイダの弟子らしい人物メインの映像があまり自分の琴線に触れず。

あとジュリー・デルピーの雰囲気がいつもと違い過ぎて一瞬誰かわからなかった。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.5
【割礼のトリッキーすぎる象徴】
『ソハの地下水道』で日本でも再注目された、アンジェイ・ワイダの弟子(妹子と言った方がいいのだろうか)アニエスカ・ホランドの代表作。

割礼がばれないように第二次世界大戦を逃げ回る少年の姿は、日本における韓国人や中国人であることを隠そうとし帰化したりする人々にも通じるところがあり、そのスリリングな逃亡劇は新鮮かつ重要なものを感じる。

割礼という、性的恥部というのを血を、正体を隠そうとするユダヤ人像に重ね合わせる手法は上手い。

ただ、『ソハの地下水道』もそうだが、アニエスカ・ホランドはいつも師匠を超えられない感じが強く、結局教科書に載る程度、勉強映画の枠から抜け出せていない気がした。
どなべ

どなべの感想・評価

4.0
お決まりのユダヤ人とWWIIの話かと思ったが、外見の真剣さに反してその内面は皮肉に満ちてた この皮肉のバランスが卓越していて、残酷一辺倒のユダ同情モノと狙いすぎたただの消費お笑い番組のちょうど間の絶妙な場所で成功しているように思える
あとカメラが好み
水曜日

水曜日の感想・評価

3.8
ユダヤ人でありながら、ドイツ兵になったり、ソ連兵(コムソモール)になったり、最後にはヒトラー・ユーゲントにもなった少年の実話。

「ユダヤ人が何故?」と、ピンとくる人は分かると思うが、割礼された性器を隠すことが命題となる。その中でも恋愛があったり、見て見ぬふりをするドイツ兵がいたり、スリリングで皮肉かつ喜劇的展開。

でも主人公にとっては、そんな歴史の畝りより片思いの女子がドイツ人に奪われたことが、痛い事実として描かれる。そのフォーカシングは、逆に映画なかでは“救い”と呼べるほど当時が異常だったということ。

歴史の中の混乱の一部、何事にも例外はあるのだと思った。
No.818[割礼を巡るブラックコメディ] 50点

結局多民族戦争において命を救うのは幸運と言語力なのである。

ユダヤ人の少年サリーが生き残るためにソ連ドイツ双方の考え方に共感したフリをして戦乱の東ヨーロッパを渡り歩く。ソ連の孤児院からドイツ軍の捕虜となり、通訳を経てユーゲントとなる。レニという恋人まで出来るが、割礼がバレないようにするためにセックスから逃げ回っていたところ別のユーゲントとデキていて絶望する。その後もサリーは"一握りの幸運"によって終戦まで生き延びるのだ。

ユダヤ人であるサリーを前にユダヤ人の見分け方を教えたり、割礼がバレないように逃げ回ったりする姿はどこか喜劇的で、チャップリンの件の名言を思い出してしまう。原作との差異を知らないが、見ている側が不安になるくらいエンターテイメントしていた。

ただ、"一握りの幸運"というのが私の嫌いな「フォレスト・ガンプ」に似ていて、うーんという感じ。別にトントン拍子なのが嫌いな訳ではないのだが、突然コミカルになったり突然シリアスになったりして感情が定まらないから好きじゃないんだろう。言ってしまえば葬儀場でふざける人みたいな感覚である。

ヒトラーとスターリンが踊ってるとことかクサすぎて恥ずかしかった。デルピーも三つ編みが絶望的に似合ってない。
時番人

時番人の感想・評価

4.8
暗さの中に素朴な輝きがあって、実話という強さが加わった忘れられない映画。ユダヤものは相当見たけどその中でもキラキラ光ってる。
Shirota

Shirotaの感想・評価

5.0
こういう、人生の偶然の重なり合いみたいなお話好きです。割礼はいまいちよく分からないけど、痛そうだし、バレそうになる度ドキドキ。ジュリーデルピーが妖精みたいに可愛い。もう一回観たい作品。
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