人生を通して核反対を強く否定した黒澤明の水爆に対する人間の恐怖心を描いた映画。
異常なほど水爆に対する恐怖を抱く主人公。異常なのは彼なのか、それを軽視して安心しきって暮らしている人たちなのか。着眼…
日本人の安全バイアス(島国ならではの)にブラックに斬り込んだ作品。
三船演じるじいさんは一代で工場を建て、従業員や家族、妾まで面倒を見ているので、その時点で非常に先見性と現実のバランス感覚を持ち夢想…
このレビューはネタバレを含みます
三船敏郎が老け役に挑み、
原水爆反対の姿勢を貫いた異色の作品。
放射能をおそれるあまり、家族にブラジル行きを進め、
あげくの果てに自らの工場が全焼し、
狂人と化す姿が凄まじい。
狂…
これは面白い。
当初のタイトルは『死の灰』
主人公の60歳のお爺さん役が当時35歳の三船敏郎さんなのさすがにビビる。演技力が多彩すぎるでしょ。
原爆、水爆の恐怖から逃れるために家族全員でブラジ…
素晴らしい作品でした。
原爆への恐怖を的確に描いた稀有な作品です。
これを1955年に出していることは、慧眼としか言いようがないです。
セリフも構成も設定も何を取っても一流で、演出は当然良く、こうい…
このレビューはネタバレを含みます
とても良かった。
怖い。怖すぎる。
恐ろしいことや気が狂ってしまうことを描くフィクションは実際のところあまり怖くないことが多い。でもこれは怖かった。
何故怖いのか。それはこの気が狂ってしまうほどの恐…