相次ぐ原水爆の実験により、原水爆や放射性物質の恐怖に取り憑かれた男の姿を描く。
当時35歳の三船敏郎による60歳の老人の演技が素晴らしく、当時50歳の志村喬よりも明らかに老けている。裁判を終える頃…
【1955年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
巨匠黒澤明監督×三船敏郎主演の人間ドラマ。カンヌ映画祭コンペに出品され、キネマ旬報ベストテンでは第4位に選出された。興行的には失敗し、黒澤作品とし…
冒頭の昭和の街並み。走る電車、志村喬の居る病院の窓へ流れるようにカメラワークが移るところからもう画がカッコ良い。
話の流れ自体は会話が中心で全体的には結構地味。でも家族ドラマと反核社会派、ちょっと…
老けメイクの三船さんすごい。
自分の思い込みを通そうとする老人と、その資産をできるだけ残したい子どもたち。
実際こんなおじいちゃんいたら困ると思うけど
死ぬのはいいが
(水爆に)殺されたくないは説得…
一貫して反戦を訴え続けた黒澤明監督が、原水爆の恐怖を真正面から取り上げた異色のヒューマン・ドラマは、原爆が投下されてから80年となる今年、改めて被爆の実相と向き合わせてくれる。
町工場を経営する中島…
東宝、モノクロ、サスペンス、裁判、家族
監督、黒澤明
出演者(クレジット順)
三船敏郎
志村喬、千秋実、清水将夫、三好栄子
青山京子、東郷晴子、千石規子、根岸明美
太刀川洋一、上田吉二郎、東野英治郎…
パラノイアなキチガイ親父が家族をブラジルに移住させようとするが反対されて狂っていくお話。黒澤映画の中でも最も過小評価されている作品と言えよう。
水爆の恐怖を描いた社会派映画というよりは、父親の威…