あゝ決戦航空隊の作品情報・感想・評価・動画配信

「あゝ決戦航空隊」に投稿された感想・評価

風神

風神の感想・評価

3.3
神風特攻のシステムを考案した
大西を中心に、海軍航空隊を描いた良作。

演者の面子が、ほぼヤクザ映画。

日本の一番長い日が陸軍ならば
こちらは海軍航空隊のお話。
阿南も大西も同じ結末。

文太さん演じる小園は
最後の軍事裁判を経て
1960年まで生きていらしたそうで。
その死後14年後の作品。
文太さんの叫びが切ないし
改田のお約束の台詞も悲しい。

軍上層部と現場との温度差。
戦っているのは若者ばかりで
被害者は一般市民。
末期は特にそうでしょう。

また、特攻されて沈んだ艦船にも
当然被害者がいるし、その遺族の
悲しみも勿論忘れてはいけない。

神風特攻、回天、桜花など
信じられない愚策と思って育ったが
現代でも、平然と行われる自爆テロ。
戦いの果てに神に召されると思っている
人達と、自殺は駄目っていう
キリスト教的発想。
未だ世界から戦争は無くならず
その根底にあるのは宗教論。
人類が死滅しない限り
無くならないのかなぁ?

個人が始めた訳じゃなく
国家がやってる事なのに
死んでいくのはやっぱり個人。
省みられる事もなく数十万人と
一括りにされる戦争被害者。
異常な事だと心底思う。

天皇が先頭に立ち
閣僚や幕僚がともに戦い
討ち死にした後に
生き残った者たちが和平を結ぶ。
大西の言うこの言葉。
無茶ではあるが、気持ちは判る。
今の政府閣僚、与党、野党、役所の
方々にも先頭に立って戦う気概が欲しい。

途中に休憩が入るほどの大作ですが
結構一気に観れました。
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5.0
「日本のいちばん長い日」(1967年)を頭の中で同時再生させながら見たりしていた。大臣が会議の途中でしょっちゅう席を立った詳細が垣間見られた。陸軍だけでなく海軍もこのようなことがあったんだ。そりゃ、8月15日に放送を聞いて、はいそうですか、なんてできないよな

戦後29年公開でこの無関心ぶり、だ。
76年経った2021年
後に残された日本人は、風化を防ぐためにどうしたらいいんだろう

The Originator of Kamikaze
originatar = 考案者・創始者
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鶴田浩二が、1962年「八月十五日の動乱」公開から約10年後に、真反対の役を演じてて興味深かった。

Wikipediaを読んだら色々と東映の内幕が書かれてなんか凄かった。
それから、滑走路の雑草拾いに、一瞬フィリピンの人達が出てきたようだけど、確かにアジアを侵略した加害国としては描いてない。あの戦争は一局面からは決して判ずることができないと、改めて思った。
これはすごい映画でした。特攻隊の創始者と言われている大西瀧治郎を鶴田浩二が熱演です。こんな鶴田浩二を観たことがないというくらい迫真の演技です。小園を演じた菅原文太も同じくらい圧巻でした。ギラギラしきった時期ですからぴったりです。天皇の戦争責任と戦争末期の異常さを描きたかったのでしょうけど、大西瀧治郎の中国での所業について触れないのが少し残念でした。重慶爆撃は一般市民を殺した鬼畜の所業です。それでマイナス1しましたが、とはいえ、映画としてはすばらしいのひとことです。俳優陣がとにかく豪華ですし、迫力がすごい。児玉誉士夫を演じる小林旭もかっこよかったですし、最後に無駄死にする零戦乗りの渡瀬恒彦、やくざ役のやぐさ安藤昇、必死に大西をフィリピンに残るよう説得する待田京介、梅宮辰夫や室田日出男の優しい軍人も忘れられない。彼らは戦争を体験していて、その目で見ていることもあって演技が演技でないほどです。演者だけはドキュメンタリーと言ってもよい。すばらしい映画でした。西城秀樹は無理矢理感があり、ややマイナスポイントでしたが、これだけの俳優にそれぞれちゃんと見せ場を作る山下耕作最高でした。
alsace

alsaceの感想・評価

-
初鑑賞。
見て思ったのは、軍に限らないと思うけど、人命軽視の組織は、やっぱりダメ。
コロナ禍の2021年に鑑賞して再認識。

映画自体はとても力作だと思う。見ていて、力が入ってしまった。画面から溢れる気迫に気圧されっぱなしでした。
任侠物、ヤクザ映画で御用達俳優達が沢山出演していて、顔面の圧が強い。

他の戦争映画見てても思うけど、この時代ぐらいまでの映画だと、キャストもスタッフも多分皆さん戦争経験者だと思うので、今時の戦争物と雰囲気が違う気がする。

題字が松本清張の「けものみち」のフィクサーのモデルとも言われてる児玉誉士夫。オープニングのキャストの並びが、イロハ順なのが面白い。
susuki

susukiの感想・評価

-
主演の鶴田浩二は言わずもがな、脇役に至るまでスターキャストで、演技の気迫が尋常ではなかった。

印象的だったのは、墜落した飛行隊員の遺体を収容する場面。この手の戦争映画でもあまり描かれない側面の話で、直視できないほど凄惨なシーンだが、”特攻”に向かう隊員たちがどういう結末を迎えるのか提示する意味合いもあり、このテーマと誠実に向き合うというある種の迫力を感じた。

終戦までを描く後半部は、天皇の戦争責任を問う内容。小園の演説シーンは三島由紀夫のそれを思い起こさせる。昭和天皇在位中に商業映画でここまで踏み込んだのは驚き。
lag

lagの感想・評価

3.6
薄暗い廊下を軍装で静かに歩く。戦艦武蔵の対空機銃の様子。指揮をする側。何故陛下は宮城に篭っておられる。それは言うな。この戦争が無理なことは最初から分かっていた。合理的な判断をする上で個人の感情は必要ない。

戦死報告したのに捕虜になって生きていて発見ののち帰還したら援護無しで突撃してこいと命令する。仇討のためだと繰り返し死者を出したらそれは滅亡への道。空襲で焦土と化したという事実も言えないしこれから死ぬ者に嘘もつけない。君の言うことはよく分かるだがもう少し辛抱して今は我慢してくれ。軍律を外れたら君自身が不幸になるぞ。副官に判断を任せる。陛下に聖断を求める。国が勝手に始めた責任。みんなが納得できる負け方はないか。死んでいった者たちに負けたと言えるか。

統率の外道だよ。陸戦で一騎当千は無理だが航空機なら一人で船ごと数百人を殺せる。人命損耗を恐れる敵はきっと参る。陛下に知らせたら報告しにいく。もう二千万の自爆攻撃。あと一ヶ月あればいい知恵が浮かぶと思う。七月時点で日本はソビエトの仲裁を期待して宣言を黙殺したがアメリカは日本を単独占領したくてソビエト参戦前に日本を降伏させるべく原子爆弾を投下。それを知ったソビエトは対日参戦しそれに焦ったアメリカは二発目を投下して日本に降伏を迫った。八月十五日の後マッカーサーが厚木に来る数日前の反乱。

日の丸鉢巻して海軍の下請けをしながら金玉の心配をする博奕打ち。戦闘機乗りと同級生の妹の無理矢理ねじ込んだ神前式。二十九年経った現在の渋谷にも残っている。鶴田浩二を除いていろは順の出演者の最後は菅原文太。3時間19分。特攻隊員の遺書を涙ながらに朗読して同期の桜を唄っている彼ならではの表現。
『日本のいちばん長い日』を見たあとにこっちを見ると大西中将の印象が120度ぐらい変わる(180度ではない)
『なぜ天皇陛下は陣営まで出てこないのか』なんて問いにはかなり面食らった。面白い。

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり文太の武器はピストルじゃない!
日本刀だ!

そしてラストは壮絶な憂国だ!

てか、うーん、大西瀧二朗、キレイに描きすぎじゃない?

このレビューはネタバレを含みます

https://umemomoliwu.com/the-originator-of-kamikaze
ossi

ossiの感想・評価

3.7
特攻の父と言われる大西瀧治郎海軍中将を中心に、神風特攻隊の誕生から終戦、大西の自決までを描いた作品。
降伏に反対する軍人によって起こされた厚木航空隊事件も大きく取り上げられている。

米内海軍大臣「君を海軍きっての合理主義者と見込んで軍令部に入ってもらったんだが私の目が間違っていたかな」
大西「この戦争が無理な戦争ということは開戦前から分かっていたではありませんか」
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