二十才の微熱 A TOUCH OF FEVERのネタバレレビュー・内容・結末

「二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER」に投稿されたネタバレ・内容・結末

働くようになって最初に気になったバイト女子のオススメでビデオで見た。その女も結構な文系才女で「悩んでいるのと考えているのは全然違う」というような主旨の発言をポロっとする(後に判明するんだが、演劇関係の趣味があり、この言葉も鴻上さんの言葉だったが、真実でもある)末恐ろしいバイトの女子大生だった。いろいろ本も演劇も教えてもらった、おかげで戯曲を読むようにもなったし。しかし本当に俺は志が低いんだが、偉ぶらないから教えて貰えたのか?なと。でも知らないんだからしょうがない、教えて欲しいし、それきっかけで話せるし、教えて貰えば見るし読む。だがこの女とは付き合えなかったな。

まぁゲイカルチャームービーといって問題ない今作ではあるが、とある国民的アニメーション番組のエンディングを謳うシーンはちょっと鳥肌モノだった。

あの、橋口監督作品だったとは知らなかった。
こういう10代20代の青春映画というカテゴリーの中で、心の機微を瑞々しくリアルに描かせたら、右に出る人はいないのではないかというくらい、橋口亮輔監督という人は、寡作な中で繊細で丁寧な作品を発表し続けてる

それまでの映画の中であたりまえに描かれてきたオープンなタイプのLGBTではなくて、誰もが持つ愛情の延長に位置付けられた恋愛観を描いた作品だというようなことを監督本人のインタビューで見ましたが、見事にそのテーマが表現されていると思いました

お互いの気持ちがすれ違ってひたすら手わすらする夜の公園のシーン、好きかどうかもわからない女の先輩にキスするシーン、最高

先輩のお父さんがお客だったら笑っちゃうけどつらいな笑
青、にきび、風船、刺繍、あのTシャツ、ポラロイド、水族館、橋口監督のお話の全部
 橋口監督の微熱を突き破る発熱


橋口亮輔脚本監督助演。ぴあスカラシップ作品

単館ヒットした本作。

見直してやはり、素晴らしい熱をおびた作品だ。

袴田吉彦は、両親を恐らく好きじゃない。

感情も冷たい大学先。

彼はホモバーで稼ぐ事に抵抗も好意もなくこなしている。

不思議な袴田君に惹かれる大学先輩の片岡礼子。

ホモバーの同僚高校生、遠藤雅。

その彼女の山田純世が袴田君に絡む四角関係の物語。

(山田さんの存在、「ハッシュ」のつぐみ、詮索する女性と似る)

橋口監督のフィルムぎわが好きだ。

地下鉄の線路内をカメラがグーンと進む2カットが「真夜中のカーボーイ」を想起させる!(マッチ、カメラを撮る仕草等)

彼らの煮え切らない孤独や人恋しさ

傷つけあいは微熱のようなもんで、袴田君のお客様は明らかな発熱を希求する。

ラスト橋口監督自身(このシーン超必見、コミニケイトが着火する素晴らしさ!)

が突き破る発熱は、

二人にとって実に苦々しいもしくわ、

清々しい大人の熱なのかもしれない。

袴田君のラストの顔が嬉しそうに成った。

橋口監督の素晴らしい熱に乾杯!

2009年3月22日 21時04分レビュー