十三人の刺客のネタバレレビュー・内容・結末

「十三人の刺客」に投稿されたネタバレ・内容・結末

 残虐な暴君を倒すために動機の部分の序盤は特に面白く、将軍の紹介、主人公に密命が下り、仲間を集め、カタキ役たちの動き、双方の攻防とテンポよく進み、時代劇の台詞をサラサラと喋る役者さんたちもカッコよかったです。

 主人公達が狙う将軍の弟が今までの映画で観たことないような残虐さですが、そでも魅力的に見えてしまうから不思議です。

 クライマックスの50分にもわたるアクションシーンは、チト退屈に感じてしまいました。最初は、爆弾やら火牛まで飛び出すスペクタクルなシーン満載で興奮しましたが。「小細工は終わりだ」とたくさんいる敵たちに刀1つで突っ込んでいくのには驚きました。何かしらの理由があって突っ込むならわかりますが、何の考えもなく13人で130人を相手にするのは無茶なんではないかと思ってしまいました。
 
 全員が走って斬っての繰り返しで全部同じに見えてしまって、飽きてしまいました。

 それに「俺たち侍は」とか「侍は」とか。やたら侍侍と台詞でつらつらと喋るのも説明的過ぎると思いました。侍は自分たちのこと侍とこんなにプライドを持っているのかが疑問でした。
 
 とはいえ天下万民のために戦う侍と主君のために戦う侍とのバッチバチのぶつかりあいは燃えること間違いないです。
落合宿での戦いは見応えあり。面白かった!
しかし吾郎ちゃんの完全なる悪役っぷりは凄かったなー。
ちなみに一番恐怖を感じた吾郎ちゃんは犬食いする吾郎ちゃん。
あれ本気で恐かった。
おもしろすぎてあっという間だった。
アクション、殺陣のシーン最高。戦略立てと戦いのロジックや台詞一つ一つが上手く、脚本の秀逸さが感じられた。
そして何より、今作でいろんな賞を受賞した稲垣吾郎の怪演名演は必見。

もはや誰も戦さの経験のない世の中となってしまった江戸時代末期。
残虐の限りを尽くす稲垣吾郎演じる松平斉韶は最後の最後まで本当に極悪非道で非人間的(褒めてる)。
一方、斉韶の非人間性は、侍の存在意義に疑問を呈しつつ生の実感を得ようともがいているように見える。そんな斉韶だからこその最期の台詞なのだろう。
また、斉韶の「政治は権力者にのみ都合の良いもの。下僕どもはそれに従うだけ。」という内容の台詞は、幕府の老中になる斉韶が、ただの悪役ではなく、当時の世の仕組み・制度に対する斉韶の諦念が感じられる。

「侍の何が偉いのだ。」、「戦さのってこういうものだったのであろうか。」、「人を切ったことのある侍は最早一握り。」といった、侍の存在意義・侍という存在への厭世観が垣間見れる台詞が多々出てくるのも印象的。
最初の切腹めっちゃ苦しそうですよね。早く切ってあげて!っていう。

面白かったです。

山田孝之、強盗切った後提灯の光が無くなる演出一番印象的でした。
あとお盆に帰ってくるのとこ。


谷村美月ファンなので見れたのは嬉しかったんですけど、眉無しって今見るとちょっと怖いですよね。笑
斉藤工を斬る稲垣五郎、骨まで切るなんて最低過ぎて最高です。セリフも極悪人。晩飯を全て一皿に集めて食うのもやばかったす。


「斬って斬って斬りまくれ」って、それだけだとちょっと馬鹿っぽいセリフだけど、それまでの物語の持っていき方のおかげで最上級に盛り上がるセリフになってます。

あいつの剣豪っぷりは惚れます。あちこちに刺さっている刀を利用して斬る毎に持ち替えていく演出は、厨二感溢れるけど格好いいです。
伊勢谷友介×岸部一徳

元映画はリアルなビビり具合のヤケクソ時代劇だったが、三池監督はクローズZERO的武士道映画としてリメイクしている。

稲垣吾郎の悪役が素晴らしきクソ野郎ぶりでラストもクソまみれ。
知人に勧められたので鑑賞。
各俳優、味があり、キャラが立っていて良かった。

殺陣のシーンがとても長く、見応えがあった。
特に松方弘樹さんの殺陣捌きが綺麗で流石の一言。

戦闘中、火薬使うなら全部それ投げ入れて終わりにすれば良いのでは?とか思ったけど、用意しきれなかったんだろうなと解釈。
伊勢谷さんは説明のつかない不死身キャラになってたけどあれで良いのかな?
松方さん追悼21本目。予習はバッチリしといたもんで、楽しく比較鑑賞させてもらいました。全体的に言えば、旧作に比べ本作の方が遥かにまとまりよくなってますね。娯楽作品として十分堪能できます。さすが三池崇史ですね。

特に良かったのは、弘化元年(1844年)の話だということから明確にキックオフしているところ。この10年後に黒船騒ぎですから、恐らくこの当時、徳川幕府の経年変化による構造疲労は限界に達していた筈、という前提は大正解です。しかしね、“侍として良き死に場所を探しておりました”という島田新左衛門(役所広司)の言葉だと私事過ぎて、「国家万民のため」という趣旨がどうしてもボケてしまう気がするのですよ。前作池上金男脚本の“侍として良く死にましょう”は印象的な言葉でね。この状況のままではダメだ。でも時代が変わったら変わったで侍の生きる場所はなくなってしまうだろう。だから、生きる場所のない私たちが今死んで世間に問いましょう、が旧作の本意なんです。だから、エンドでちゃんと島田新六郎(山田孝之)が生き残ることによって完結する、というところに繋がるんです。

序でにいえば、松平斉韶(稲垣吾郎)にしても、あれほど戯画化する必要があるのかなあと思うんですよ。これじゃタダの気印ですよ。だって、こんなあり得ない人物設定にしちゃうと、殿様個人の変態性の話になっちゃう訳で、この時代の葛藤じゃなくなっちゃいますからね。あくまでこの当時の幕府体制のメルクマールになってることに意味がある訳ですから。

それとね、前作との比較で言えば、全体的に本作の方が良いことは前提ながら、圧倒的に旧作に負けていると感じるのは役者なんです。倉永左平太(松方弘樹)と松平斉韶(稲垣吾郎)だけですかね、今回勝ってると思えるのは。それ以外は全て前作のキャスティングの方がいいです。恐らく時代に合わせてキャラクターの設計を修正していることもあるとは思うのですけど、特に亀頭半兵衛(内田良平)や平山九十郎(西村晃)はあのキャラクターあってのストーリーになってますからね。

それにしても、これだけ一流と称される役者を集めても、特に光っているのが東映プロパーの松方さんとスマップというのも、皮肉というんでしょうか、日本映画の貧しさというんでしょうか、なんかちょっと悲しくなる話でもあります。はっきり言えば、死に方が昔の役者に比べて下手なんですよ。この映画、死に様コンテストになっているところも見所な訳ですから、死に様をキッチリ見せることでこの時代特有の緊張感を実感してもらうことにも意味がある訳でね。だから、そういった意味でも松方さんの討ち死には印象的で良かったのですよ。なんかこの世に最後のお別れ(現実も含め)をしているようにも見えてね。。。
稲垣さんのサイコパスチックな殿様役がとてもハマっていて堪らなく良かったです。

「インシテミル」の武田真治さんや「寄生獣」や「あなたのことはそれほど」の東出昌大さんの様な狂気じみた演技が好きですが

今作の稲垣さん演じる明石藩主 松平斉韶は群を抜いた狂人でした。
長ぇと思ってたけどまぁ面白かったんで全然みれた。顔がきれいな男達が戦い苦しみ死んでいく映像は美しいたまらん

燃える牛やらなんやらは現代だからこそできる演出だなと。
ああいう大掛かりな仕掛けで迎え撃つ展開はやっぱワクワクする

野生児の伊勢谷友介をあんな殺し方するなんて許さん稲垣吾郎、、とか思ってたが、なんで生きてんだよお前首に刀刺さったやろうが
どうやらすげー面白いらしい、という事は聞いていたのでずっと気になってましたが、iTunesにもU-NEXTにもNetflixにもないので何ヶ月も見ずにいました。
しかし先日とうとう業を煮やし、数年ぶりにDVDを借りてきました。
(DVDをあまり借りないのは、一回借りても見きれないほど借りてしまい半分以上見ないで返却したり、返却日を忘れてしまい延滞金いっぱい払う羽目になったりを繰り返し、動画配信サービス派になったから。)

いやーこれすげー面白かった!半端なく面白かった!
ラスト50分の殺陣シーンとか言われても長くね?ダルそう…なんて思ってすいません。
十分中弛みせず興奮しました。

良いところはいっぱいあるので、気に入らない所を先に書いておきます。
せっかく下準備をしておいた弓矢を使い切らず、火薬や屋根の上の石や油などもあまり効果的に使われないまま、途中で捨てて敵のど真ん中にそれぞれ降り立って斬り合いが始まる所が、何より納得がいかなかったです。
あと岸部一徳がアナル処女奪われるシーンは冷める。
牛のCGの違和感とか、屋根から血がブシャーとかは、あまり気にならなかった。
刺客それぞれのキャラを掘り下げてあったらもっと面白かったと思うけど、それではテレビシリーズになってしまいますかね。
それでも、山田孝之と吹石一恵がどんな関係性なのかだけでもあと5分か10分なんかしらエピソード入ってたら良かったなぁ。

今作で1番印象的な、稲垣吾郎はもう最高の最高なので置いときます。
参勤交代シーンの前と後で絶妙に関連付けられた所が随所にあって何度も痺れたなぁ。
あとは松方弘樹の殺陣の格好良さったらない。
時代劇にあまり興味ない方ですが、この立ち居振る舞いの妙はもう惚れてまう。

さてさて、これでやっと宇多丸さんの批評動画が見られるわ。
本家の十三人の刺客も近いうちに是非とも見たいです。
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