浪人街 RONINGAIの作品情報・感想・評価・動画配信

「浪人街 RONINGAI」に投稿された感想・評価

くぅー

くぅーの感想・評価

3.9
もはや語り草になりつつあるラスト17分・・・黒木和雄監督による平成リメイクは、あの原田芳雄を主演に任せて、やはりニヤリとするしかない。

序盤は浪人街の何とも退廃的な酒臭い描写で、テンションがテンションだけに中だるみと感じるかもしれない…が、終盤に向けて悪党旗本が徐々に動き出し、クライマックスの4人 vs 120人の大乱闘へなだれ込む下りは、やはり時代劇の醍醐味でたまらなかったりする。

そんな原田芳雄はまるでランボーの如くに存在感を魅せ・・・白装束に返り血を浴びる石橋蓮司もカッコいい。
そして、勝新太郎の流石の貫禄に、樋口可南子の艶技もいい。
notebook

notebookの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

幕末、夜鷹や浪人が集まる下町の中で、夜鷹が次々と斬られていく事件が発生する。犯人は遊び半分に凶行におよぶ旗本一党。大店の商人や同心もグルで、とても手出しは出来ない。そんな中、街の世話役が殺される。仇討ちに行き、捕ったお新を助けるために、普段は役立たずの四人の食いつめ浪人が立ち上がる…。

個性的な役者を揃えた、負け犬の美学とでもいうべきものを描いた物語。
時代劇ではあるが、70年代の邦画にありそうな都会の片隅で生きる人生負け組のうらぶれた人間模様がメインだ。
その分、浪人たちが自分の置かれた立場に対し、鬱憤を晴らすようなラストの大立ち回りは、とても見応えがある。

主演の4人の浪人たちは、どうしようもないロクデナシばかりだ。
原田芳雄は学問に挫折したヒモ。
勝新太郎は呑んだくれの太鼓持ち。
汚れ仕事に不満を抱く石橋蓮司に、内職で食い繋ぐ田中邦衛…と主演4人は負け犬ばかり。
現在の自分を嘆く、または開き直った生き様の描写がダラダラと続くのが難点か。
何とも煮え切らず、焦ったい。

だが、その4人の姿に、中高年は共感しきりだろう。
それは「俺の人生、こんなはずじゃなかった…」という後悔だ。
夢を見て、都会(江戸)に出てみたけれど、叶わずにくすぶり、無為に時は流れる…。
だけど、男は強がっていたい。
そんな気持ち、若造には分かるまい…。

最後の立ち回りは、義理と人情を大義として「死に花」を咲かせようとした行為。
平和な時代が長く、人を斬ったことなど無く、ほとんどの者はまともな剣術を披露しない。

力任せに刀を振り回し、ヨロヨロとフラつきながらも出鱈目に切り捨てる原田芳雄。
甲冑を着て馬に乗り、颯爽と登場するも、騎馬による戦いが不慣れな田中邦衛。
呑んだくれて、高みの見物を決め込む勝新太郎。
最後に死に装束で飛び込んでくる石橋蓮司の鬼気迫る居合斬りのみが圧巻。

浪人たちは何とか勝利するのだが、何も変わらぬ明日がやってくる。
この映画でまともなのは女性だけ。
体を張って稼ぎ、子供を育て、仲間の死に泣き、仇討ちまで決意する。
結局、男は女性には敵わない。

幕末の太平の世で、もはや侍にもなれない負け犬たちの一世一代の命掛け。
男は面子にこだわる滑稽で無様な生き物だと、教えてくれる時代劇だ。
pino

pinoの感想・評価

4.0
チョイ役のうどん屋に長門裕之は二度見したわ

豪華だなぁー
勝新にも暴れてほしかった
特に印象に残るとこもなく。つまらん。
真横からのショットに色気がない。マキノの背中を追うなら、画面に艶がないってのは致命的でしょ。
BK477

BK477の感想・評価

3.2
今見ると、ちょっと長い…
人情の諸々を描写していて、その感情の動きにフォーカスしている作品なのは理解できるが、アクションシーンが最後の最後までほとんどないので、
そういうのを求める人は、見ているのがしんどい類の時代劇。
大殺陣は迫力がありましたが、
せっかくの勝新太郎さんがもったいないと感じてしまった。

気を抜くと何故かすぐ半裸になってしまう原田芳雄さん、
そして真っすぐな浪人役の石橋蓮司さん、
後年のイメージしかない自分にとっては新鮮でした。
c5

c5の感想・評価

3.6
◯緑牛のモデルと目される原田芳雄主演作。それは黄猿(田中邦衛)、藤虎(勝新太郎)という2年後大将が出演していることによる。しかし、最もかっこよいのは石橋蓮司だったね。抜刀斎やん。

◯勝新太郎の遺作。元はマキノ雅弘の散逸したサイレント映画で四度目のリメイクらしく、彼が監修に入っている。またクレジットには宮川一夫の名前も!

◯とにかく最後の15分の殺陣は見所ありです!!
Burnie074

Burnie074の感想・評価

4.0
原田芳雄演ずるアウトローな浪人が主役の時代劇。石橋蓮司、勝新太郎、田中邦衛と脇役も豪華。特に終盤の大殺陣シーンは必見。 #骨太時代劇
原田芳雄、勝新太郎、石橋蓮司、田中邦衛が演じるそれぞれの粋な浪人の物語。

この作品の石橋蓮司を観て、殺陣師になったという知人がいる。確かに石橋蓮司の殺陣は見事という他なく実に美しい。

そして、群を抜いて際立つ樋口可南子の可憐さも必見!
方眼

方眼の感想・評価

4.2
1990年版。黒木監督、女性の撮り方美しい。クライマックスで縛られてるお新の横顔のきれいなこと。全体としては脚本が昔のやつのままだろうから、少しTVの時代劇っぽいとこもあって完璧とはいいがたいが、原田芳雄も勝新も良し。「聞こえるかーお新」。キャラクター的にすごく共感。河原で天体の本読んでるとことか、金で殴り込みにいくとことか。
良かったねェ…。クライマックスの壮絶な集団の殺陣の凄さ惨さ美しさ(この場面だけ撮ったのが名キャメラマン宮川一夫!)もあるのだが、掃き溜めのような貧乏長屋で虫けらのように生きる浪人たちが、やがて憤りを爆発させてゆく流れがね、もう中高年にはたまらないんよね。

これは実に4度目のリメイクであり、この作品しか観れてないのは本当に不勉強なのだが、オリジナルが如何に素晴らしいのかこれを観てるだけでも伝わる。

むせかえるような男の色気を出す原田芳雄も、さすがの貫禄の勝新太郎も良いが、自分は石橋蓮司の殺陣の迫力に痺れたなァ。【七人の侍】の宮口精二の次に好き。
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