大殺陣の作品情報・感想・評価

「大殺陣」に投稿された感想・評価

初)若き日の工藤栄一監督の才能あふれる作品。開始1時間後からの政府軍対革命軍の対決の空気感はクライマックスまで緊迫しており、暗殺打ち合わせのシーン等はSWのデススター突撃作戦のシーンを思い出しました…カメラワークが絶品で手持ち撮りより定カメラの構図、奥行きの撮り方に頭が下がります。刀の柄越し、天井の梁越しと○○越しの映像はストイック感さえ感じます。映像を勉強されている方は是非観て頂きたい。DVD化求む!!

このレビューはネタバレを含みます

 将軍の跡継ぎを巡って暗殺をしようとする無頼者たちの話。

 どうしても同じ監督脚本での前作【十三人の刺客】と比べてしまって、あちらに比べると主人公たちのテロに加わる動機とかがわかりにくかったです。特にスタートからあまり説明もなく大勢の登場人物たちが出てきて会話がスタートするので、誰が主人公で何をしているのかとかボケッとしていると置いてけぼりをくらいました。

 しかも暗殺計画に加わる人たちが女性をレイプしちゃったり家族の将来を心配して全員殺しちゃったりと無茶苦茶な人たちで、それが人間臭いとかかもしれませんんが、ドン引きしちゃいました。

 クライマックスの殺陣も大勢の人間がわらわらともみ合って独特の迫力でした。が、ここでも誰が誰を斬っているのかとかわからず、気づいたら血まみれになっていました。しかもあれだけ苦戦していたのに、最後の最後に平幹二朗さんが簡単にターゲットを追いかけ回したりしちゃうのも今の時代から見ると謎の展開でした。

 ちょっと終始画面も展開も暗くてどんよりしてしまう集団抗争時代劇でした。
YuukiImazu

YuukiImazuの感想・評価

3.6
少数の侍が結託して、大老・酒井忠清の失脚を狙った計画を実行するお話。

世を正そうとする精鋭部隊の面々ではあるけれど、正義とは真反対の憎々しく、汚れた行動をとるあたりは、ある意味人間臭くて良いかな。ラストの泥臭い殺陣では、手持ちカメラによる撮影もあって、なかなか迫力がある。

まぁ、台詞の内容が分かりづらくて、正直なところ少しついていけない部分もあったね。
吉原に誘いこんで封鎖して奇襲するというアイデアだけで100点
☆☆☆★★★

2015年4月17日 国立近代美術館フィルムセンター大ホール
u

uの感想・評価

2.5
同監督の前作『十三人の刺客』と設定や展開の類似点は多いが、終盤の殺陣は前作より尺が短く、水中戦や手持ち撮影が多様されていた。

しかし前作以上にドラマ性には欠けていて、刺客全員の身の上や生い立ちなどは描ききれていなかった。
浅利又之進の活躍には込み上げてくるものがあったが、出番が少なかったのが残念。
工藤栄一監督の集団抗争時代劇作品の中でも最もサイコな作品。
味方にも敵にも正義も悪もないという身も蓋もへったくれもない荒々しい展開には思わず胸焼けがします。
その中でクールに決めている平幹二朗の演ずるノンポリの旗本が最後にかっさらう展開も含めて面白い。
殺陣のシーンに関しても手持ちカメラを振り回してでの派手で荒々しく観ているこちらにも臨場感が伝わります。
登場人物は全員曲者であり、善悪の区別なく殺し合いまくる。
クライマックスの殺陣は後の『仁義なき戦い』を先取った様な手持ちカメラ撮影で、カメラに水滴が付こうが泥が跳ねようがおかまいなしに壮絶な殺し合いが展開される。
感情移入を拒み、勧善懲悪を排し、物語は解り難く、人間描写は抽象的。
大体、作中一番の外道が味方側という時点で何かおかしい。

でも、こんな時代劇は他にはない。
所謂人気スターを使ってないあたりが、好印象な硬派な時代劇。
台詞回しがむずいとのことで、身構えましたが、溝口の忠臣蔵に比べたら聞きやすいです。
しゅん

しゅんの感想・評価

3.0
馬を使っての奇襲は凄かったし、打ち合わせ無しのような泥臭い殺陣も凄かった。
ただ、もう二,三十年早く見たかったなー。
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