十七人の忍者の作品情報・感想・評価・動画配信

「十七人の忍者」に投稿された感想・評価

集団抗争時代劇のはしり。
ストーリーがよくできている!
敵役の近衛十四郎の存在感がすごい!
潜入開始して早々数人の伊賀忍者が捕まって殺される。
通常の作劇なら人物の描き分けなりバックボーンの掘り下げをやるが、それらをやらない事で逆説的に忍者の命の軽さを物語る。

そんな伊賀忍者衆の中でも頭数に入れられない女の梢。
その彼女がいたからこそ達成できたというのも皮肉。

手裏剣とかクナイみたいなテンプレの武器だけでなく、城壁を登る時に使う忍具をじっくり見せてくれたのも良い。

敵の孫九郎も含めて、一番忍者の悲哀が出ている映画ではないだろうか?
観る前は「17人って(笑)。そんな中途半端な数字、どこから引っ張り出してきたんだ? そもそもどうやって描き分けするんだよ」と小バカにしていたが、主眼はそこじゃないのよ。

個々にそれなりの見せ場と役割がある17人ではなく、名もなき17人であり、思い出してさえもらえない17人。権力者に都合よく使い捨てされるだけの17人であると同時に、伊賀忍者の最後の生き残りの僅か17人であり、かつ、忍法の一つとしてのトリックの17。

だから、別に16でも23でも良かったわけよ。そこに大した意味はない。語呂とか響きとか、とにかく数字として締まりのないものでさえなければいい。「7人の~」だといかにもありがちで芸がないから、一本足しただけなのかも。

その程度の意味しかないから、話が始まってまだ顔も判別できていない段階で3人4人と、まとまった数でザックザクと景気よく始末されていくんだけど、単に書き手の数合わせで退場させられていくわけではなく、ストーリー上の必然性となっているから、決して無駄死にには見えない。

脚本の池上金男(後の作家・池宮彰一郎)は「組織」を描かせると抜群に巧いから、疲弊し、押し潰され、使い捨てられていく連中の意地や矜持や忸怩や屈託といった「ケッタクソ」が切なく胸に響く。

結局、潜入した忍者が17人か16人か分からないという辺りの駆け引きが肝なので、案外、「忍者は何人じゃ?」っていう昭和の糞ダジャレから始まった企画なのかも。
たい

たいの感想・評価

4.2
忍者道具がいろいろ見られて楽しい。

十四郎は対抗心をむき出しにしている時点ですでに伊賀忍法にハマっていた気がする。

予告編の構成がカッコいい。
池上金男(のちの小説家・池宮彰一郎)脚本による集団時代劇だ。この映画の存在は知っていたが観る機会がなかなかなかったが、NHK-BSにて放送。63年製作で同じ年に「十三人の刺客」もあり集団時代劇の形が出来上がった映画であると思います。最初16人の忍者が駿府へ忍び込み謀反を起こす連判状を盗み出す話なので「あれ?17人だから、もう一人は?」と思うと駿府側にちゃんと根来忍者が待ち構えていて17人この辺は、上手い脚本だ。根来対伊賀の頭脳戦が見所。注文つけるとアクションに切れがないんでもたもたしている感じが残念。近衛十四郎と大友柳太郎の絡みは、迫力があった。
将軍秀忠が倒れその命は持って半月、後継には家光で決定されているのだが、その弟忠長はこの機に乗じて謀反を起こそうと企み、それに協力する各地の大名の連判状を所持していた
この事態に連判状の入手を命じられたのが公儀御庭番である伊賀忍者大友柳太朗率いる忍者たちであった、、、

なかなか面白かった!個人的には満足度高い作品
最近家で映画見てると飽きたり眠くなったりして中断しがちなんだけど、久しぶりに集中して見れた作品

正直見る前はそんなに期待してなかった
もうねタイトル、公開年からして「十三人の刺客」風な集団抗争時代劇だろうなーって(調べたらこっちの方が先らしい)
シリアスで理不尽で残酷で、鬱な気分になる映画なんだろうなーって
まあ、実際見ても確かにそうなんだけどそれでも面白い!全編漂う緊張感がたまらないです

かなり満足度高いんですが、あえてマイナス点というかツッコミを入れるなら
十七人は多いよ!実際ほとんどがただのモブであっさり死ぬw その度に大友柳太朗が惜しい者たちをなくした、、、って呟くのもなんかツボ
あとは部下たちの命を賭した活躍で作戦が成功したと確信した時の大友柳太朗のドヤ顔が良かったなー、計画通り!みたいな事言っちゃって、いやいや都合が良すぎだろと
でも大友柳太朗の凄みで押しきられちゃって納得させられちゃうんだなー

ということでクレジットはトメだけど大友柳太朗が主演だと思う
もう1人の主役が敵側の近衛十四郎、キレッキレの有能さん、敗因は仲間がいなかったのと相手の人数を決めつけたことかな
トップクレジットの里見浩太郎、紅一点の三島ゆり子も頑張ってはいるけどメインにはなり切れてない
そして東千代之介、近衛十四郎と並んでトメ前の位置だけど印象薄いなー
イケメンではあるけど凄みがない、見所がこれといってないのが残念
近衛十四郎先生が、やはりいい!
このあと、「十二人の刺客」へとジャンルが確立されていくらしい。
特撮のない時代、映画がストーリー展開と鬼気迫る緊迫感溢れる演技で魅せるしかなかったことがよくわかる、やはり傑作である。

あらすじ
二代将軍秀忠の病篤いとき、嫡子家光の弟忠長は駿府にあって外様大名の謀反連判状を集めていた。老中阿部豊後守は伊賀忍者甚伍左にこの連判状の奪取を命じた。甚伍左は部下十五名と共に駿府へ向い、娘の梢を連絡係として残した。駿府側が雇った根来忍者才賀孫九郎は、早くも潜入した伊賀忍者源心ら四名を殺し、続いて連判状のある本丸に近づいた二人も餌食となった。駿府の家臣たちは忠長の命を案じ、孫九郎の反対を押し切って連判状を本丸から鬼門櫓に移す。この動きを連絡しようとした二人の忍者も死んだ。甚伍左は残りの部下と城下の羅漢寺に潜んでいたがそこで忍者半四郎が梢のかんざしを持っているのをみつけ、それを取り上げるのだった。秀忠が死んだ。豊後守は梢を駿府へ急行させ、連判状を奪えと厳命した。一方、孫九郎は、駿府に向った忍者は伊賀三の組の十六名で、羅漢寺に潜んでいるとの報告をうけた。寺は教われ、後を半四郎に任せて捕えられた甚伍左は鬼門櫓で拷問され、歩行不能となった。忍者たちは相次いで斃される。残るは城内の塩庫にひそむ半四郎と文蔵の二人。そして梢は孫九郎の手に落ちて責められている。文蔵は、沈着な半四郎に敬服、彼を助けるため自ら敵前に飛出して撃たれた。「十六人、すべて倒した!」と喜ぶ孫九郎に甚伍左がいった。「公儀隠密人別帳に女はのっておらぬ。伊賀忍者はまだ一人いる!」その油断につけ込んで梢を救い出した半四郎は、孫九郎と激闘の末、これを斃した。甚伍左は孫九郎に這い寄って、連判状を半四郎にさし出しながら息絶えた。寛永九年、忠長は自刃した。
二代秀忠の逝去に乗じて、三大将軍の座を狙わんとする家忠。
これにくみする大名勢の連判状を奪うため、鉄壁の駿府城に潜入する、公儀隠密伊賀衆十六人。

迎え討つのは、根来衆の近衛十四朗。
警備に当たり、やたらと幅を利かせて、周りの反感を買います。

潜入作戦をひとつひとつ進める度に、一人また一人捨て駒となっていく伊賀忍者たち。
その度に、
「惜しい者を亡くした…」
と苦悩を滲ませる伊賀の頭、大友柳太朗。

とうとう、伊賀衆残り“あと一人”となり、捕らえた大友の前で勝ち誇る近衛。
「わしは勝ったのだ!おぬしら伊賀忍者は十六人!わしは一人!根来忍者のんが強いんじゃえ!ふははは!!☆」

それでもシラーッとしている大友にブチ切れる近衛。(笑)
今回は、剣の殺陣がほとんど見られなかったのが残念。

三島ゆり子といえば、我々の世代では
「なりませぬ」なんだけど…。
劇中、一回だけ言ってたよね?
「なりませぬ」って(笑)
temmacho

temmachoの感想・評価

3.5
リアルな忍者物。
公儀隠密の伊賀衆17人が命を賭して任務を遂行する。
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強大な敵を前に捨て駒としての命令を下す親方の苦悩。
滅私奉公に涙!
とも

ともの感想・評価

3.5
忍者たちの関係があまりにもドライに描かれていて驚く。
大友柳太朗の迫力!変装は本当に最初自分も分からなかった。
十三人の刺客的お話で、こういうストーリーが自分は楽しい!
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