〈死の予感とそれを紛らす緑への耽溺〉
濃厚な死の気配をごまかすように耽美な色合いで世界を覆った魔性の映画。パリとポーランドに暮らす鏡写しの女性を描いた『複製された男』を思わせる物語だ。
映像…
映画監督としてのクシシュトフ・キェシロフスキにとって、女優としてのイレーヌ・ジャコブに出会うということは、始まりよりも、むしろ終わりを意味したのかもしれない。
彼がファインダーから彼女を見つめたと…
クシシュトフ・キエシロフスキーの映画史に残る名作。本作は運命論であり、哲学論、生命論である。いうなればキエシロフスキーの遺言でもある。本作は、劇場で観るたびに違う映画を観ているような錯覚を覚える。そ…
>>続きを読む©1991 SIDERAL PRODUCTIONS S.A.