ホウ・シャオシェンの レッド・バルーンの作品情報・感想・評価

「ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン」に投稿された感想・評価

notitle

notitleの感想・評価

3.9
シャオシェンが切り取るフランスの日常。クルーが透明か、演者が凄いか分からぬが、カメラない感や自然な疲弊感が凄い。影や反射を多用。窓に映る反射物からのパンに笑う。決して嫌味でないお洒落さ。そして、孤独に寄り添う優しさが素敵。ずっと観れる。
好きな映画、赤い風船のオマージュ
今回は風船より、ジュリエットビノシュと子どもと周りの人がメイン
ビノシュの疲れ果てたシングルマザーの演技が良かった。配役ぴったり
ピアノのBGMが良かった
今回は少なめだったけど赤い風船が空を飛んでるシーンはやっぱり不思議な魅力があって好き
まあ、ラモリス監督の赤い風船の方がいいからそっち何回も見たい笑
なんかいいですね。こうゆうジュリエット・ビノシュも。映画に派手さは無いけれど、ジュリエット・ビノシュの「決して完璧な母親では無いけれど、子供をいつも思ってくれる母親」は、映画を引き立ててくれるし、何よりも、親子の上を見守るようにようにふわりと浮いている風船は、まさにこの映画で語られている、親子間の「内なる愛情」なのではないでしょうか。
不謹慎な抒情も感傷も必要ありません。なぜならそれが候考賢のオマージュなのだから 「ホウ・シャオシェンのレッドバルーン」

影にも日向にも赤い風船は舞います。
ラモリスの風船をもう一度飛ばした勇気にただ言葉を奪われるのみです。

そして真の意味のオマージュとはこういう事。
周防正行が「晩春」へのオマージュを「変態家族 兄貴の嫁さん」に込めたのを発見した時以来の喜びでした。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
今日は朝から憂鬱で、雨のせいで外にも出たくないし、映画も本も手につかなくて哀しい気分になっていたところにTSUTAYAdiscusから思いがけずこれが届いた。
今の気分にぴったりな気がして見てみると本当にぴったりであっという間に時間が過ぎた。しっとり。

シングルマザー演じさせたらジュリエットビノシュの右に出るものはいない、と思うんですよ。強さの裏に見え隠れする脆さ、孤独や不安と闘いながら子どもを守り愛する母親の強さ、おどける時の可愛らしい笑顔と急に表情がくもり不満を散らし喚き立てる、そしてふと見せる哀しい表情……その全てが自然にできてしまうのがビノシュで、全てが彼女の魅力と映る。こんな女優に、こんな女性になりたい……

シモンくんかわいかったね!あんな弟欲しいね!
cinefils

cinefilsの感想・評価

3.9
フランスで撮っているので、当然、家屋の構造などが台湾とは異なっている。部屋が閉じられていて、台湾での作品のもつ、屋内と屋外がつながって一つの空間を形づくるというニュアンスは薄い。

前作の「百年恋歌」で自己のキャリアの総決算をやったあと、新たな道にチャレンジしたかったのだろうか。
みー

みーの感想・評価

3.8
「赤い風船」のオマージュ作品。
イライラしがちで余裕のない母と
その息子シモン、中国人の穏やかでとっても気のきくベビーシッターのソンの日常生活。
ソンがキーマンで、彼女がいるお陰で母親はイライラしても平常心に戻れるし、シモンも心のよりどころにしているように見える。
「赤い風船」では、少年と風船が友達のように絆が生まれるのに対し、こちらの作品では風船はいつも窓の外からシモンを見守っているかのようにそっと、様子を見に来る。
「赤い風船」とラストが違うのはきっとシモンには頼れるソンがいたからだと思う。
そう考えると、「赤い風船」でのラストは風船がヒーローにみえたが、実は大人側から見ると恐ろしくも感じた。
もし、ソンがいなかったらもしかしたらシモンも沢山の風船と青空へ消えていったかもしれない。
とか、考えてみる。
osa

osaの感想・評価

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いつかきっと、もしかしたらもうママだっていないかもしれない。もうとっくのとうに忘れかけた頃、あのおじいちゃんのビデオみたいに、ソンが撮った赤い風船と僕の映像がひょっこり出てきて、その時には、ママが言ってたことがわかる大人になってるといいね
☆☆☆★★

2008年9月11日 ユーロスペース/シアター1
かな

かなの感想・評価

5.0
人って生まれたときは嬉しいとか気持ちいいとかハッピーな気持ちしか持ってなくて、いろいろ経験しながら負の感情を学習していくって聞いたことがあるんだけど、この前『赤い風船』を観たときにすごくいいんだけどそれと同時に背中がぞわっとするような感覚があって、なんだかこの感じ方が大人ってやつかなって思ったんですよね。影の部分を深読みしてしまうというか。子どもの頃はもっとピュアな目線を持ってたのかな、私も…とか考えてしまったんだけど、そういう気持ちをぐるっと包み込んでくれるのがこの映画。
日々めんどくさいことが山のようにあり、めんどくさい人(自分と価値観が合わないという意味で)とのつきあいもあり、生きてれば慌ただしく時間が過ぎていく。でも疲れたときにそういう気持ちを癒してくれるのもまた日常や人で。画面の中に流れる風をゆったり感じながら自然と世界は循環しているのかなと。赤い風船が浮かぶ街並みを眺めてるとこの世はなんて美しいんだろうって心の底から思う。撮影素晴らしい!私にとっては究極の癒し。特に好きな一本。
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