赤・金・黄・緑がかった琥珀色の光で世界全体を包み込むような映像。
べロニカは理屈よりも感覚で生きている人。
風を感じ、光を見、音楽に身を委ね、物の手触りを確かめ、世界を普通とは違う感覚で知覚する。…
映像の色合いも音楽も美しく、見入ってしまった。音楽はズビグニエフ・プライスネルという、キェシロフスキーの映画のほとんどを担当している人らしく、劇中歌はクラッシックなのかと思っていたら実はこの映画のた…
>>続きを読む決して言葉では説明できない運命を、身体が感じとる。この映画は、そんな奇妙な人間の感覚を表現していたように思われる。
ポーランドのベロニカ(ベロニカ)とフランスのベロニカ(ヴェロニク)という、同名で…
どこかで誰かと繋がっているような感覚だけが、静かに残り続ける。
キエシロフスキの演出は極めて繊細で、光や色、音がそのまま感情になっている。現実の中にわずかに入り込む違和感が、世界の見え方を少しだけ変…
このレビューはネタバレを含みます
2026-22
〈トリコロール・赤の愛〉だけ未見だったので、イレーヌ・ジャコブを知らなかった。こんなに綺麗な人間がいるのか、という率直な感嘆。ビノシュもジュリーデルピーも、キエシロフスキー映画…
トリコロール3部作からてっきり監督はフランス産まれと思っていたが、実際はポーランド産まれだった。二つの国でそれぞれ生きる、ふたりのベロニカは互いの国の象徴として読み取っていいのだろうか。翳りを感じる…
>>続きを読む異なる地にいるドッペルゲンガーのような瓜二つの女性、差異は選択の分岐のようでもあり運命が別れる
そこに現れる人形使い
赤の愛と見比べると、こちらは必然とか運命のようなものが前に出てきているけど、ど…
偏愛映画。ドッペルゲンガーを題材にした幻想的で不思議な雰囲気の作品。謎めいたものがきちんと明らかにならないところもよい。音楽も映像もすばらしくて、余韻がずっと残る。広場でのあのシーンと、人形劇のシー…
>>続きを読むこれまで味わったことのない、唯一無二の映像体験だった。
正直、すべてを理解できたとは言えない。それでも時間をかけて、何度も立ち止まりながら、この作品を感じることができた。
ひとつひとつの構図やカメ…
©1991 SIDERAL PRODUCTIONS S.A.