こわれゆく女の作品情報・感想・評価

「こわれゆく女」に投稿された感想・評価

タイトルやTSUTAYAアプリなどなどでみるパッケージの色味や雰囲気から完全に狂気にかられた女性にかかわるサスペンスかと思いきや

日常の中で精神をこじらせる一家庭の一女性の物語だった

生活の中で少しづつ重なって少しづつ歪んでいってまさにこわれゆく女性

のそのものよりも彼女の周囲の人間が彼女とどう関わりを変えていくかというところが興味深くみれた
かといって結末にはあまりピンとこなかったという印象
依緒

依緒の感想・評価

3.0
精神不安定な妻に対して、高圧的でキレやすい夫。
でもふたりは互いを愛しているし、子供たちをとても可愛がっている。
それ故に起こるトラブルが、余計に妻を辛く寂しく追い込んでしまう。
そんな中にあって、子供達の両親への愛は純粋で、真っ直ぐでグッとくる。
1974年作品。DVDにて鑑賞。

「こわれゆく女」は日本初公開時(1993年)についたタイトルで、それまで日本の雑誌・書籍などでは「影響下の女」として知られていた。未だにこの公開時のタイトルには違和感がある。

昔見た時は素直に「え~な~コレ~」って思いました。歳食って、色々あってから見ると感慨もひとしお。

この映画はストーリーというより、シチュエーションとキャラクターがあるだけなので簡単に概要だけ書きます。2男1女を持つ夫婦と家族の関係を描いた作品です。妻メイベル(ジーナ・ローランズ)は、躁鬱病か統合失調症のような症状(病名不明)を患っており、でも普通に主婦業をしています。夫ニック(ピーター・フォーク)は、土建業の監督をしていますが、メイベルが主婦業をこなしているので、ほったらかし(?)です。

本作は、ガッツリと省略するとこは省略しますが、例えば、序盤のニックの職場仲間がテーブル囲んでスパゲッティ(notパスタ)を食べるシーンだけで15分ぐらいあります。基本、ワンシーンがリアルタイムに近いです。家族とか、友人とか、たくさ~ん人が集まってくると、必ずメイベルは躁状態になります。それを収めようとニックは、毎回ブチぎれます。何と言うかスゴイ疲れそうな夫婦生活です。

映画自体は2時間24分ありますが、シーンは5つか6つだったように思います。冒頭でニックが職場から帰ってこれなくなり、メイベルが男を連れ込んでしまう・・・という件も、通常の映画では、サスペンスのネタにするのですが、見事にすれ違います。いわゆるドラマチックなことはほぼ起こりません。

で、映画が何を描いているのかをひとことで言うと、"Home"だと思います。(英語の"Home"には「家」とか「家庭」のほかに「故郷」の意味もあり、日本語で似た単語が思いつかないので使います。)

基本この映画、家の中のシーンが中心です。

屋外のシーンは序盤でメイベルが酒場に行くシーン、スクールバスを迎えに行くシーン、ニックが海に無理矢理子供たちを連れていくシーン、それとニックの職場の2つか3つのシークエンスぐらいしかなかったように思います。

その家のシーンも、ほぼ3つのシークエンスが中心になります。先述した食事のシーン。知人の子供を預かろうとするが、メイベルの奇行で台無しになるシーン。それとメイベルが退院し(夫婦の親を含んだ)家族で出迎えるシーンです。

そして「家」の中に「外部の人間」が入ってくると必ず、何か揉め事が起こります。そして最終的には、皆気まずく押し黙って、自分の家にすごすごと帰っていきます。

後半、ニックが入院中に子供たちと浜辺に行くシーンも青空に白い砂、赤い車など色彩感はあるのですが、皆気まずくなって家にすごすごと戻ります。

家に帰ると何があるのでしょう?

本作で象徴的なのは「ベッド」です。途中で、ニックとメイベルが「寝ている」トコロに子供たちが帰ってきてしまい、ニックがごまかすように口笛を吹いて、みんなでベッドに集まる(一見意味不明な)シーンがあるのですが、理屈ではなく「ベッド」が"Home"だと言うことが描かれています。

ラスト直前にニックが「そのくそいまいましい皿を片付けよう」と言うのは、「食卓」が"Home"ではないからです。作品中で「食卓」はむしろ呪われた場所です。メイベルが家族の前で、「(ニックと)ベッドに行きたいの」と言うのはそこにしか"Home"がないからです。("make love"ではないことに注目) 夫婦も子供たちもベッドに包まれることで、”Home”を取り戻し、やっと安心して眠りにつくことが出来るのです。

演技について。
精神疾患は誰が演じても大袈裟になりがちですが、ジーナ・ローランズは作品のトーンを壊すことなくキャラクターを演じてきっていると思います。ちなみに、ニックの母親は、カサヴェテスの実母、メイベルの母親はジーナ・ローランズの実母が演じていて、演技自体も素晴らしいものでした。

最後にこの映画を現在の映画としてみた場合について。
70年代の映画は、風化していることが多いのですが、この映画は見事に今日的です。というか今日の映画の一部は疑似カサヴェテス・スタイルです。まあ、本家はともかく、彼の映画はマネできない映画だと思います。少なくとも技術的に学べるコトはあまりないと思います。学べるものがあるとすれば映画のエネルギーとか、情熱みたいなものなのかもしれません。
HajimeO

HajimeOの感想・評価

3.6
みたことあった。割と覚えてた。

壊れていってるのか
あまりわからず
良さはなんなんだろうなぁ


旦那のDVが原因なんじゃないか
とも思いつつ、
実際あんなおかんは嫌やなぁとも。


疲れてる時に観たらあかんね
イライラしてくるからw
悪くないけど、よくまとまってるよりも実験的な『フェイシズ』の方が好きだった。
北城

北城の感想・評価

4.3
月のジョーク
miyagi

miyagiの感想・評価

4.0
ホラーよりよっぽど怖い一本。
ジーナローランズの演技が凄すぎる。
正気と狂気の境界線なんてあってないようなもんだと痛感した。
こわれている女を契機に壊れゆく男。
ともとれるし、
こわれゆく男とともに、こわれゆく女。ともとれる。
ハラハラドキドキする。
旦那も旦那で正気を失いそうになるのがリアルすぎる。
そりゃだれだって妻があそこまでいっちゃえば、自分もおかしくなりそうになるわな。
ラストの二人の様がなんとも言えぬカタルシスにつながる。
音楽もいい。

ただ、人物にフォーカスがきてないカットが何カットか見られて、それが狙いなのかなんなのかはわからなかったが、合わせられないならパンフォーカスで撮るって手はなかったのかなー。と思わずにはいられなかった。

とりあえず、家族を持つってほんま大変だわ。
HARUHI

HARUHIの感想・評価

3.0
最初から壊れているんじゃないの?と思うほど理解できひん行動が多くて、メイベルが繊細なんやろうなとは思うけど、ただ大声出せばいいもんでもないし、、大切なことをすごく大事にしてることは伝わってきた。監督の環境づくりにも関心。ただ評価高いけど私にはあんまり響かんかった。。。
manekikumi

manekikumiの感想・評価

3.9
こわれていくのか、ただ純粋なのか…
腹黒さはまるで無い。
scarlett

scarlettの感想・評価

3.3
カメラークがとにかくツボでした。

夫婦にもいろんな形があり、だんだん壊れていく妻をみて自分まで発狂しそうになった、、そんな時でも子供や旦那への愛を忘れない妻。しかしこの映画見て響かなかった自分にも残念。
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