マイキー&ニッキーの作品情報・感想・評価

「マイキー&ニッキー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

組織に命を狙われる男ニッキー。
ニッキーの親友で、組織の一員でもあるマイキー。

マイキーは、親友ニッキーを助けたい一方、
組織からは「奴を殺せ」と言われている。

そんな一夜の逃亡劇です。


『明日に向かって撃て!』が
好きな人はこの映画も好きなはず。


なんといってもマイキーとニッキーという
二人の男のキャラクターが
とても上手に丁寧に描かれていました。

特にニッキー。
彼はどうしようもない男です。
しかし、
その「どうしようもなさ」が
見ている側としては逆に心地よく、
マイキーが逃げようと助けてくれているのに、
「飛行機は乗りたくない」
「映画が見たい」
「墓参りがしたい」
などと言ってはムチャクチャな行動を繰り返します。


「本当に逃げる気あんのか?」
と疑いたくなりますが、
映画の中のマイキーは
なんだかんだ言ってちゃんと手助けしてくれます。


ただこの関係も
ニッキーの愛人の家で起きた事件により
破綻してしまいます。
「誰とでも寝る女」と言って紹介された
その愛人にマイキーは断られてしまうんですね。

そんなことで怒ってしまうマイキーも
結構大人げないなぁ、
と微笑ましく見ていたのですが、
この事件が
決定的に二人の仲を裂いてしまいます。


この映画、
爆発も銃撃戦もありません。
夜の街を
二人のオヤジがごちゃごちゃ言いながら
歩いているだけです。

そういう面ではインパクトこそありませんが、
二人の名優の掛け合いが見事な
良作でした。


製作:1976年(米)
監督:イレイン・メイ
出演:ジョン・カサヴェテス、ピーター・フォーク
カサベテスは繊細で傲慢なイヤな男 でもモテ男を演じたら右に出る者はいないかも 骨太なイーサン・ホーク ピーター・フォークは実直だけど哀しいモテない男を演じさせたら世界一かも 女性の顔が印象的 みんな何か不細工
LEONkei

LEONkeiの感想・評価

3.7
追われる友を助ける、その友は本当に友なのか…。

人と人の結びつきは形でなく、目に見えないからこそ一旦結びついたらそれは堅く強い。

それは友情だけでなく愛や恋、その対象が人間だけとも限らない。

損得でもない、理屈でもない…言葉という形にできないモノほど、本当は価値有るものなのかもしれない。

冷静に客観的にましてや理論的に考えたとすれば、他に優れた存在は無数にある。

それでも一旦固く結びついたなら、そう簡単に解けるモノではない。

では、結び目が緩み解けるとしたら、一体どんな時に解けてしまうのか…。

物語はいたってシンプルで最初から最後までマイキー(ピーター・フォーク)とニッキー(ジョン・カサヴェテル)のふたり芝居のように淡々進むが、その淡々さがふたりの性格や個性がより明確に表現される。

たった一晩の出来事だが、マイキーとニッキーにとっては濃厚な一夜となる..★,

このレビューはネタバレを含みます

30年来の親友のために店を襲ってミルクとクリームを大量に持ってきてきてくるの…ママだ…
これはマニアック過ぎる。
だが高く評価したい映画。

何てったってジョンカサヴェテスとピーターフォークが主演である。

カサヴェテスはインディ映画の王。
即興演技、即興演出など、本当のリアルさを求めて実験的かつ、自分のスタイルを突き詰めた人。
俳優業はあくまでも映画を作るための資金稼ぎに行っていたとさえ言われる。

そしてピーターフォーク。
日本では刑事コロンボで有名だが、メジャー、インディ、ドラマ問わず、本当に様々な役をこなしている俳優。

そしてこの二人、プライベートでも親友である。

この映画は奇妙だ。
幼い頃からの親友だった二人がヤクザ業に片足を突っ込んだ事で、お互いの性格も知りながらお互いを疑い、お互いが秘密を守りながらもお互いがそれを見透かしたまま話は進行していく。

奇妙な友情。
本当にお前を信じられるのか?と奇行に走るニック。
それをなだめながらも本心ではヤクザの手から逃れて欲しいマイク。

ずーーーっと、夜のシーンばかりだが、朝を迎えた最後のシーンはあっけないが物凄い印象を与えるし、どの画も非常にスタイリッシュで実験的。
多分即興演技、即興のセリフと思われる箇所も沢山ある。

この映画を理解しろとも言わないし、普通の人にとってはつまらない映画に値するだろうと思う。
作品のルックスは良いのにカサヴェテスとフォークのキャラクターに魅力がなさすぎてツラい…。

でもラストは切なくなったよ。
カサヴェテスとピーターフォークがじゃれ合っているところを眺める映画。
カサヴェテスの影響ド直下みたいな作品だったが、どこかが違うし、なにかが足りないんだよなー。
どうしようもないクズな2人の切ない夜。騙し騙されどちらも傷つきボッロボロ。カサヴェテスの演技が最高。
夜から朝方にかけての話だからしょうがないんだけど画面が暗いシーンが多い。カサヴェテスが演じたキャラクターのイカれ方がなんか嫌。バスのシーンと最後はちょっと好き。
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