マイキー&ニッキーの作品情報・感想・評価

「マイキー&ニッキー」に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

4.2
ピーターフォークとカサヴェテス共演という時点でありきたりな友情物語が描かれるわけがない、、笑

カサヴェテス演じるニッキーがとっつきづらいという情報は得てたけど、確かにシラフで酔っ払いのような、、しかも相当タチが悪い。というかクズ男。

身近にいたら絶対近づきたくないような男、、(^^;

そんなヤバい男と幼馴染のマイキー(ピーターフォーク)がニッキーに呼び出されるも、部屋には中々入れない、、笑
(自分で呼び出しといて入れさせない?!)

このピーターフォークの役柄はカサヴェテス監督作品「こわれゆく女」の時の夫役を嫌でも思い出す。なんちゅー包容力!(あれれ?と感じる部分もあるけど)

終盤での心内明かすシーンもグッとくる。

検索するといきなりネタバレサブタイトルが出てくるので注意が必要、、(^^;
pen

penの感想・評価

-
俺は殺される。
疑心暗鬼の男は長年の友に助けを求めた。
何かが起こるかもしれない一夜が始まる。

沈黙の時間が長いほど緊張感が増す会話劇と寄り道が描くサスペンス。
沈黙が流れる中で漂う煙草の煙が、二人の行く先を示すような瞬間。
軽口も喧嘩もする2人の友情が切ない。
言う必要が無くても伝わってくる相手への想いが辛かった。
役者としてのジョン・カサヴェテスは初めて観たけど、
落ち着きが無く粗暴だけど弱い面も見えてくる演技が凄かった。
周囲の人々は彼を見捨てようとして、でも助けてしまう。その弱さが痛切に伝わってきてしまうからかも。

『カリフォルニア・ドールズ』でもそうだけど、映画のピーター・フォークは瞳がギラついてて目に残る。哀しさを宿した瞳さえも。
寿都

寿都の感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

友情というものの曖昧さを、私にしっくり来るように表現してくれている。長い年月付き合いを続けてきた、それだけは明確な真実。
ニッキーは死にたくないのか、殺されたいのか、の自暴自棄によるものなのか矛盾が上手い。マイクは殺さなきゃと助けたい、が半々か?つまり自分が不味いことになるくらいだったら、こいつは死んでもいいやってこと笑。かなしぃぃー!!でもマフィアじゃない人間にはこの状況が起こらないだけであって、リアルな心理状態かも?

カサヴェテス作品に近い、監督作品かと思った。どうしたらこのような面白い会話劇が作れるんだ。かったるいテンションなのに飽きない、かったるいのにずっとスリリング。物凄く映画的ムードなのにノンフィクション的。エキストラは本物なんだよね、カメラ目線するし。すごく価値のあるムーヴィー!!アメリカの財産、大切にして!

このレビューはネタバレを含みます

組織に命を狙われる男ニッキー。
ニッキーの親友で、組織の一員でもあるマイキー。

マイキーは、親友ニッキーを助けたい一方、
組織からは「奴を殺せ」と言われている。

そんな一夜の逃亡劇です。


『明日に向かって撃て!』が
好きな人はこの映画も好きなはず。


なんといってもマイキーとニッキーという
二人の男のキャラクターが
とても上手に丁寧に描かれていました。

特にニッキー。
彼はどうしようもない男です。
しかし、
その「どうしようもなさ」が
見ている側としては逆に心地よく、
マイキーが逃げようと助けてくれているのに、
「飛行機は乗りたくない」
「映画が見たい」
「墓参りがしたい」
などと言ってはムチャクチャな行動を繰り返します。


「本当に逃げる気あんのか?」
と疑いたくなりますが、
映画の中のマイキーは
なんだかんだ言ってちゃんと手助けしてくれます。


ただこの関係も
ニッキーの愛人の家で起きた事件により
破綻してしまいます。
「誰とでも寝る女」と言って紹介された
その愛人にマイキーは断られてしまうんですね。

そんなことで怒ってしまうマイキーも
結構大人げないなぁ、
と微笑ましく見ていたのですが、
この事件が
決定的に二人の仲を裂いてしまいます。


この映画、
爆発も銃撃戦もありません。
夜の街を
二人のオヤジがごちゃごちゃ言いながら
歩いているだけです。

そういう面ではインパクトこそありませんが、
二人の名優の掛け合いが見事な
良作でした。


製作:1976年(米)
監督:イレイン・メイ
出演:ジョン・カサヴェテス、ピーター・フォーク
カサベテスは繊細で傲慢なイヤな男 でもモテ男を演じたら右に出る者はいないかも 骨太なイーサン・ホーク ピーター・フォークは実直だけど哀しいモテない男を演じさせたら世界一かも 女性の顔が印象的 みんな何か不細工
LEONkei

LEONkeiの感想・評価

3.7
追われる友を助ける、その友は本当に友なのか…。

人と人の結びつきは形でなく、目に見えないからこそ一旦結びついたらそれは堅く強い。

それは友情だけでなく愛や恋、その対象が人間だけとも限らない。

損得でもない、理屈でもない…言葉という形にできないモノほど、本当は価値有るものなのかもしれない。

冷静に客観的にましてや理論的に考えたとすれば、他に優れた存在は無数にある。

それでも一旦固く結びついたなら、そう簡単に解けるモノではない。

では、結び目が緩み解けるとしたら、一体どんな時に解けてしまうのか…。

物語はいたってシンプルで最初から最後までマイキー(ピーター・フォーク)とニッキー(ジョン・カサヴェテル)のふたり芝居のように淡々進むが、その淡々さがふたりの性格や個性がより明確に表現される。

たった一晩の出来事だが、マイキーとニッキーにとっては濃厚な一夜となる..★,

このレビューはネタバレを含みます

30年来の親友のために店を襲ってミルクとクリームを大量に持ってきてきてくるの…ママだ…
これはマニアック過ぎる。
だが高く評価したい映画。

何てったってジョンカサヴェテスとピーターフォークが主演である。

カサヴェテスはインディ映画の王。
即興演技、即興演出など、本当のリアルさを求めて実験的かつ、自分のスタイルを突き詰めた人。
俳優業はあくまでも映画を作るための資金稼ぎに行っていたとさえ言われる。

そしてピーターフォーク。
日本では刑事コロンボで有名だが、メジャー、インディ、ドラマ問わず、本当に様々な役をこなしている俳優。

そしてこの二人、プライベートでも親友である。

この映画は奇妙だ。
幼い頃からの親友だった二人がヤクザ業に片足を突っ込んだ事で、お互いの性格も知りながらお互いを疑い、お互いが秘密を守りながらもお互いがそれを見透かしたまま話は進行していく。

奇妙な友情。
本当にお前を信じられるのか?と奇行に走るニック。
それをなだめながらも本心ではヤクザの手から逃れて欲しいマイク。

ずーーーっと、夜のシーンばかりだが、朝を迎えた最後のシーンはあっけないが物凄い印象を与えるし、どの画も非常にスタイリッシュで実験的。
多分即興演技、即興のセリフと思われる箇所も沢山ある。

この映画を理解しろとも言わないし、普通の人にとってはつまらない映画に値するだろうと思う。
作品のルックスは良いのにカサヴェテスとフォークのキャラクターに魅力がなさすぎてツラい…。

でもラストは切なくなったよ。
カサヴェテスとピーターフォークがじゃれ合っているところを眺める映画。
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