修羅の伝説の作品情報・感想・評価・動画配信

「修羅の伝説」に投稿された感想・評価

小林旭の明日なき暴走が描き出されます。たくさんのいい顔の役者が出ていますが、「死に様」の演技に役者の技量が凝縮されています。流石のトラディショナルな「東映死に」を見せてくれる室田日出男、やたら長い尺でキメキメに死んでいく清水健太郎、峻烈な最期の白竜、便所でヘッドロックされてあっさり死亡の綿引勝彦、バスルームに沈められ長時間バタバタし続ける西岡徳馬など、十人十色です。「旧世代やくざ」小林旭、室田日出男、岩尾正隆らと「新世代やくざ(≒Vシネマ)」陣内孝則、ビートたけし、白竜、清水健太郎らがあいまみえるのは刺激的であります。やくざ映画が新しいフェイズに入ったころの過渡期の一作と言えるでしょう。ただ、豪華絢爛なだけに、その壮大さが災いして従来の東映やくざ映画にあったスピーディーでコンパクトでマッシヴなエネルギーが失われてしまった感は否めません。良い役者が出ているのだからもっとガツンときてもおかしくないのにな……という感じもありました。あとは序盤はあんまり目立たない旭の愛人役ルビー・モレノが後半とても活き活きとしてきて、鮮烈な結末を迎えるのも良かったです。ルビー・モレノが良かっただけに、旭の妻役秋野暢子は少し蛇足の印象を受けてしまいました。旭の子ども役がしきりに「ディズニーランドにつれていって」と手紙を書くのも要らなかったような気がします。それにしても旭が強すぎやしませんか。小林旭が、偉い奴らはボッコボコにするのに、若い衆にはやたら甘く、優しいというのは『仁義なき戦い』で偉い奴らの思惑のもと、やたらと犬死にしていった若い衆へのオマージュではないか、と連想してしまいました。
小林旭がまじ最強すぎて笑いますよ。ショットガンが似合いますね。話はシンプルで対立している組と対決するだけなのですが、ラスト旭の単身殴り込みがまじで強すぎてひきます。綿引勝彦を便所でヘッドロックで殺してました。すごい人です。
能戸淳

能戸淳の感想・評価

4.0
とにかく本作は小林旭さんのかっこよさに尽きる。
そして、陣内孝則さんに加え、ちょいと白竜様やビート様も登場・・・うん、見ごたえのある作品だったね!
とも

ともの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ルビーモレノ可愛い。小野さやかの名前で鶴田さやかが出てた。
俊藤浩滋製作、藤映像コーポレーション。
mh

mhの感想・評価

5.0
小林旭すごい。
あちこちにロールモデルを配した脚本が見事。
あと、小林旭はすごい。
陣内孝則の調子に乗った感じは、陣内孝則知らない世代のひとが見たらどう思うんだろ。
押さえた演技のたけしはかっこよかった。
なんだかんだいって、小林旭がすごい。
俊藤浩滋色が薄い。
小林旭の役得(ルビーモレノとの絡み的な意味で)
バイオレンスが激しく、リンチシーンや人体破損も結構えぐい。
70年代的な貧乏臭さも消え、ハリウッドのマフィア映画的なビジュアルもクールだ。
中でも、小林旭が敵役の頭を掴んでを熱湯に押し込み、溺死させるシーンはかなり強烈。
某番組で坂上忍が暴露していたが、このシーンの小林旭は完全に本気だったらしい。
理由は完全に小林旭の私情だそうだ。さすがだぜ。

日活時代の小林旭はスタイリッシュなアクション俳優という認識しかないが、『仁義なき戦い』の武田以降の方が、どんどん魅力的な怪物に変化しているように思える。
『制覇』ではかろうじて保っていた体型も、本作ではすっかりセガール化している。
こんな体型で武闘派ヤクザもないだろ、と思うなかれ、東映の実録路線以上のバイオレンスが飛び交う平成のヤクザ映画の中でも、依然として王者の風格を損なっていない。
なんか、小林旭が偉そうにしてると嬉しいんだよな。そういう芸能人は今はいない。

この映画、ビートたけしもゲスト出演している。
『ソナチネ』の前年でまだまだギラついている頃だが、小林旭と向かい合うと色んな意味で小さく見える。
そういう点でも、改めて小林旭の怪物性を堪能できる映画だ。