ハレルヤ

すぎ去りし日の…のハレルヤのレビュー・感想・評価

すぎ去りし日の…(1970年製作の映画)
3.6
妻と別れて若い女性のエレーヌと住んでいるピエール。再婚する予定で過ごしていたが、ある日運命的な出来事が2人の人生を変えてしまう恋愛ドラマ。

冒頭から凄惨な交通事故の現場から始まる本作。何故こんな事故が?という疑問の答えは、時間が遡りピエールとエレーヌの仲睦まじく過ごす様子から展開されます。

妻とは別れてエレーヌと再婚しようとしているものの、妻との間の子供との関係に悩むピエール。子供とバカンスを過ごす事を勝手に約束してしまい、エレーヌとの間にも亀裂が入ってしまう。

そんな複雑な人間模様を描きながら、冒頭の事故へと繋がっていきます。構成が54年前の映画にしてはお見事。1時間半に満たない短さも無駄が無い。ただ事故起こってから怪我人どんだけ長時間放置してるんだと。当時は携帯無いとは言え救急車早く来いよと思ったのはココだけの話。笑

フランス映画らしく派手さよりも雰囲気重視の作風で、ラストも切なさが感じられるもの。飛び抜けた面白さはありませんが、琴線に刺さる人はおられるかと思います。
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