オノレ・ド・バルザックの短編小説『知られざる小説』を原作とする、ジャック・リヴェット監督の芸術ドラマ。
フランス・プロヴィンス地方の古城で妻と暮らす孤高の隠居画家が、とある若い画家とその恋人の訪問…
ジャック・リヴェットはバルザック作品がお気に入りらしく、本作と「ランジェ公爵夫人」の2本を映画化している。しかし作風はまるで違う。「ランジェ公爵夫人」はドラマチックで商業映画としても成立するが、本作…
>>続きを読むモデルさんが、自分と向き合い殻を破る描写が迫真の演技だったし、絵画のモデルの過酷さもひしひしと感じた。いかんせん、4時間は長かった。とっても長かった。スケッチの仕方とか面白かったけれど、長かった・・…
>>続きを読む冒頭、的確な人物配置・動線と端正で丁寧なカット割りの連鎖でひたすら空間を接続していく映像が心地よい。とはいえ、早く本題に入ってほしいとは思うのだが、いざ創作が始まると、あまりの動きのなさ、ドラマ的…
>>続きを読む芸術想像の神秘という主題を、リヴェットおなじみの演劇の世界ら、絵画の世界へと移して、そのリアリズムの限界を極めている。4時間の映画のほぼ半分を費やして、画家とモデルがアトリエで行う仕事の模様を巨細に…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます