座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで鑑賞。花子の母親は彼女の介助者であるというよりも、彼女の制作行為を作品へと仕上げるディレクターのようだった。彼女が畳の上に食べ物を置いてしまうことを、「汚い…
>>続きを読むバスケットボールをゴールに入れた瞬間のデイセンター職員らの拍手から、今村花子の拍手へのマッチカットに唸る。こうした手の動きは癇癪を起こしたときの頭に手をぶつける動作、同センターに通う男性の顔に触れる…
>>続きを読む作品作りの方はそれほどフューチャーされず、花子さんを中心に家族を捉えていくカメラ。
積極的に肯定していく母親と、距離を取る父親、画面に現れないながら妹の幸せを願う姉とそれぞれの関係の距離の見せ方が上…
食べ物を作品化する花子さんとその一家。
子の生み出すカタチを楽しむお母さんこそ、この創作の影の主役だよね。と昔観た時は感じたけれど、妹中心生活からの解放願う実姉の葛藤を、彼女の声だけで描き込む点に…
大変興味深い映画だった。
花子さんは自閉症。お母さんはその事実を積極的に受け止めていて、次女の花子を「面白い人」と形容する。花子は毎晩、食事を畳の上にじかに並べて、何か気に入る構図にしているらしい。…
障碍者アートを巡る映画と思いきや、障碍者介護の限界を克明に記録している衝撃。佐藤真は真正面から被写体を撮ることで、詩的だったり残酷だったりする瞬間を、多角的に捉えていく。アート創作の過程を手のアップ…
>>続きを読むお姉さんがカメラに映ることはなく、ナレーションのみであることが家族の不思議な距離感を醸し出している。その声のトーンによるのか、どこか温かさも感じる。
花子さんとお父さんが緩やかにくねった坂道をこちら…
ドキュメンタリーとも、情報番組や特番などとも違う、「映画」っぽさがあった。たった60分で花子を取り巻く家族3人の人となり・考え方を勝手に感じ取り、彼らの人生に想いを馳せる。難しい問題だよね、とか社会…
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