おかあさんの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『おかあさん』に投稿された感想・評価

田中絹代という女優は本当にとんでもない。その身体一つで過去の時間、今の時間、進むしかない未来の時間を表現する。まるせ成瀬巳喜男の映画の根底、”生活”のアイコンのよう。

香川京子の嫁入り姿を見た時の…

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目を見張るのはお母さんを客体として描ききり、内面を覗かせなかったこと。態度で全てを見せている。

ところで、この時代のお母さん激動すぎる。子供の養育や未亡人が社会問題だった時代における周囲のまなざし…

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この頃の女性は、少し生まれた年が異なるだけで、大きく人生の選択肢が変わる時代だったのかな。
同じ姉妹でも夫を戦争でなくした妹の方が現代的な生き方をしているように見えた。姉の「おかあさん」の方が、なん…

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鉄製アイロンで鍛えたポパイのような腕っぷしの父ちゃん(三島雅夫)、背が低いから短い箒を好むかあちゃん(田中絹代)、病んで家で伏せているお兄ちゃん、キャンディ売りで家計を助ける長女の年子(香川京子)…

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悲しいシーンは映さずに淡々と物語を進行させながら、決して冷淡ではないのが成瀬。

戦後の家庭事情がよくわかる。父さんは弟弟子の木村さんとクリーニング屋を再建、母さんと長女年子は露店で家計を支え、年子に気がある信二郎はパン職人で、みんな労働者。だが長男は工場で肺を患い、父さんは過労…

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R
4.0
取り急ぎ
〈母〉という二人称が漂白する個人のパーソナリティ
「"そんな"お母ちゃん嫌いだわ」
ゆず
3.8

再婚話の話をしてるカットは小津みたいだなと思った。今川焼きがアイスキャンディーに変わることで、季節の変化を表す。

映画内映画の「終」。まんまと、ここで終わるの?ってなった。ピカソパン。
車窓から外…

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「終」に驚く。
思えば、昨今の映画ではあまり"おでかけ"が登場しないな、と。『サンライズ』や『秋日和』等々、"おでかけ"は多幸感を齎してくれる。本作では2回登場するが、これが反復として良く効いていて…

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