兄の死辺りのテンポ感が少し溝口ぽい。”お母さん”を全うし何とか踏ん張り続ける田中絹代とどこまでも朗らかでキュートな香川京子。今作の加東大介との関係性然り、どこかに引っ掛かるような空白が成瀬作品におい…
>>続きを読む香川京子さんが可愛い。
花嫁姿の初々しいこと!(結婚するんじゃないです)
田中絹代さん演じるお母さんが本当に理想のお母さんです。
夫や息子を亡くして辛くて苦しいだろうに…
<貧しかった時代の、家族それぞれの成長>
福原家の母、正子は長男と夫を立て続けに亡くして、家業のクリーニング店を夫の弟子、木村の手を借りながら営み、長女年子、次女久子、妹から預かっている哲夫の三人…
成瀬巳喜男と水木洋子のコンビはやはりはずれが無い。本作を語るには「母は強し」この一言で充分。人生が喜劇であり、悲劇でもあることを静かに教えてくれるのが成瀬映画の素晴らしいところだろう。モンタージュと…
>>続きを読む田中絹代演じる母は、まさしく「ニッポンのおかあさん」だ。
息子に先立たれた悲しみを乗り越え、夫を失っても再婚も考えず、女手一つで家族を養う。やはり夫を亡くし、手に職をつけるために頑張っている妹の子ど…
観ながらどこの国の話だと思ってしまう。
1952年製作公開。水木洋子脚本、成瀬巳喜男監督作品。舗装されていない道路を見ながら、確かにこんな風景があったと思い起す。おとうさん。今は工場の門衛をしてい…
「なんでも用事言いつけてやらせてください
悪いところはビシビシ叱ってやってください」
「子供の犠牲に親がなるなんていうのはもう古いよ 母親だっていっこの人間であるんだから 君が母さんの自由を束縛す…
成瀬のベストという人もたくさんいるだろうと想像できる傑作。
これを単なるメロドラマと解釈してしまう愚を決して犯してはならない。
商業作品というものはどういうものであるのかが、一刀両断のうちにわかるは…