スキャナー・ダークリーの作品情報・感想・評価

「スキャナー・ダークリー」に投稿された感想・評価

yukkafilm

yukkafilmの感想・評価

3.9
実写から更にそれをブレブレのアニメにするっていうめっちゃめちゃ労力かかってそうな映画。
他にこういう映像ってあまり見たことなかったし、スクランブルスーツとかかなりトリッピーだし、現実と非現実どっちでもないような唯一無二感はある。ヘビーアシッドユーザーであったフィリップKディックの世界観を忠実に表現しよう!ってこの試みは凄いと思う。

しかし、酔います。ご注意を。
MaTo

MaToの感想・評価

3.0
原作で描かれた薬物中毒者の痛々しさが描かれている
原作よりSFっぽい
すずき

すずきの感想・評価

4.0
「物質D」というドラッグが蔓延している近未来のアメリカ。
主人公はフレッドはドラッグの覆面捜査官で、正体を隠すためボブ・アークターと名を変えて潜入捜査していた。
潜入捜査と言っても、普段は居候のヤク中のバリスとラックマン、恋人のドナとダベるだけの毎日で、彼も物質Dに溺れていく。
潜入捜査官は自らの正体も素顔も秘匿されている為、上司すら彼が誰で、誰になっているのか、知る事はない。
そんな中、バリスが警察署内に情報のタレコミに来た。曰く、ボブ・アークターが怪しい動きをしている、と。
こうしてフレッドは、幻覚に苛まれながら、隠しカメラで撮影された自分を自分で監視する、という任務を命ぜられる…

リンクレイター監督のアニメ作品で、キアヌ・リーブス、ロバート・ダウニーJr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダーと豪華なキャスト陣。
同監督の「ウェイキング・ライフ」と同じく、実写を撮影後、その映像を基にアニメ化するロトスコープ技法が使われている。
つまり、映画2本分の労力が使われている訳ですな。製作期間はアニメーター30人で15ヶ月。1分の映像に何百時間かかる…らしい。

しかしそんな苦労も今の時代、少しだけ無駄な気がせんでもない。
前作「ウェイキング・ライフ」では、描かれている人間が雲に変化したり、ぐにゃぐにゃ不定形でこれぞアニメ表現!って感じだけど、本作はそれに比べると地味なアニメ表現だ。
基本会話シーンしかなかった「ウェイキング~」と違って、人物の動きも背景の複雑さも段違いで、労力としてはこちらの方が手間がかかってるんだろうけど、やはりその凄さが伝わりづらい。
絵が綺麗すぎて、「実写映像を、コンピューターで自動画像処理してCGアニメ風の映像にしました!」って言われても違和感ないのだ。
手作業なのに、丁寧に作りすぎて逆に凄さを感じさせない、というのはスタジオライカの作品にもあると思う。

じゃあこの試みはまったく全てが無駄だったのかというと、そんな事は決してない。
独特の浮遊感ある映像は、ドラッグに溺れて酩酊し、現実を「少しだけ」ズラした視点から眺めているかのよう。
主人公はドラッグの影響で脳に異常が生じ、少しずつ世界の認識が分からなくなっていく。
そんな中、自分自身を客観的に監視する、という任務に務めるうちに、「自分自身」の認識も崩れていく…。
世界認識とアイデンティティの崩壊、は原作フィリップ・K・ディックの十八番で、その世界観を表現するのに、ロトスコープ技法は最も適していたと思う。ただコスパが割高すぎるだけで。

DVDに収録してるメイキングも見たけど、そちらも興味深かった。
ラストのトウモロコシ畑の空撮が一番手間がかかった(何千のトウモロコシの葉っぱを手書き!)とか、スクランブル・スーツの描写には数ヶ月かかった、とか。
スクランブル・スーツとはこの映画唯一の未来SFガジェットで、捜査官が正体を隠す為に出署の時に着用する、百面相のように顔が絶えず変化する不思議スーツ。
捜査官同士は顔を合わせず音声のみで会話する、とか映画オリジナルの設定にしてもいいのに、原作の描写をそのまま再現しようとした結果がアニメーター泣かせのコレだよ!
話に興味がもてなかった、残念…て思ったら最後に流れたテロップを見て「あー、楽しめなかったのはある意味で正解なのかも」となったのでスコアは少し上がった。

ロトスコープは映像の仕上がりに不思議な効果があるだけに無意識に内容への期待とハードルが上がる。
映像的には光学迷彩のようなコラージュスーツのビジュアルが面白かった。

SF作家のフィリップ・K・ディックの作品の映像化ならこの手法を選んだことに腑に落ちるが実験的ではある。

キアヌとロバートダウニーJr.はアニメでも分かりやすかった。
めぐ

めぐの感想・評価

3.4
作品自体はいいと思ったけど個人的に見るタイミングまちがえた、くさくさしてるときに見ると余計憂鬱になる
再見。こういうクセのある映像は大好物。男性的とされる振る舞いに弱々しさや哀愁を込められるキアヌさんの演技も◎。
役者が演じたものをアニメーション化してるから、演出は面白いけど癖が強くて観てて疲れる。チャールズ・フレック役のロリー・コクレーンが、エレカシの宮本さんにしか見えない。
toragin

toraginの感想・評価

3.8
Bad trip Acid
哀愁な終わり方も良かった。
アニメも良かったけど生キアヌとロバートダウニーjr見たかった。笑
はらぐ

はらぐの感想・評価

3.9
フィリップ・K・ディック原作の映画は数あれど、ここまで忠実に映像化したものってないのでは
"AIが見る夢のようで、真実と現実はこちらを監視している。"

嘘と薬物が監視する世界をフィリップ・K・ディック越しにロトスコープで語り伝える。

ストーリーの中にストーリーが入っていて、複雑に折り重なり、真実がピンぼけて見てくる。とっても不気味w((( ๑•﹏•。๑)))コワイ…

どこをすくい取り真実とするか、全てを知るものは果たしてだれか??そもそも真実がこの世界にはあるのかすら分からなくなる…けどそんなのどーでもよきw

映像に漂い泳ぐのが好きな時間でした🎵🌊🏊🌊🏊🌊

キアヌーやロバート・ダウニーJr、ウッディ・ハレルソンがコミカルに動かされ、喋らされる様が楽しくもあり、なんか哀愁を連れてて素敵でカッコ悪くて、とってもカッコイイぜ(๑•̀ㅂ•́)و✧

見たことありそうで、まだ見たことの無いフィルターがかかった映像体験がここではできるー。

カードには羊が見える。

間違いなく羊。の見る夢を僕らは見ていたのかしら…🐑💭
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