冒頭の偽装夫婦のイチャコラの多幸感から主人公の周りに気のいい仲間たちが集い、お家騒動の内実が明かされていく山手樹一郎ワールド。佐々木康の病気降板で加藤泰が監督したことにより、タイトルバックのフォント…
>>続きを読む脇役までキャラが立っていて面白かった。偽装夫婦+男二人の四人組で浜辺を歩いていくカットの奥行きを駆使した多幸感。
市川右太衛門が入浴したり浪人→藩士→浪人と七〜八回服装が変わるのがタイトル通りなのか…
加藤泰のユーモラスな時代劇。旅する右太衛門。仲間が次第に増え、
偽装夫婦、スリ、杭詰め浪人雄楽しい旅。だが、藩のッと例の危機を知り、駆け付け、陰謀を潰す。登場人物(善玉)が、みんな明るく、ワルはどこ…
右太衛門と長谷川裕見子が宿で恥ずかしげに笑い合うときの間合いが上手い。
雪代敬子が長谷川に胸中を語るときの一回転や、右太衛門へのバックスクリーンでの言い争いなど、トリック撮影気味の演出が目立つ。若さ…
おとなしい映画だなーっと退屈してたら、夕景の逆光を背負った右太衞門が寺院の舞台で佇むカットが挟まってビビってたら、長谷川裕見子が上手の手前からヌルッとでてきてさらにビビった…
あとはラストの市川右…
少し寝てしまったので、再見しなくては…。
加藤泰の比較的初期の作品で、まだ作家性みたいなものはあまりない。けど、食堂で食事をしている場面は、一番手前に食堂の女性、中間に右太衛門、奥に別の客を配して…
50年代の東映時代劇はゆったりしてるなあ。ローアングルフィックス長回しといった加藤泰らしさが微塵も感じられないが、そこは物語で補完。市川歌右衛門の下に集う個性的なキャラクターに志村喬藤田進千秋実堺駿…
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