白い風船の作品情報・感想・評価

「白い風船」に投稿された感想・評価

まつこ

まつこの感想・評価

4.3
可愛すぎて悶えた。

そんなに金魚ほしかったのかい。
おっさんに絡まれたり、おばちゃんにかまってもらったり。笑ったり、しょんぼりしたり。もう可愛すぎてキュンというより胸が苦しい。

白い風船が彼女の気持ちを救ってくれる。

ほっこりさせておきながらあの男の子を思うと喜んでばかりもいられなかった。
No.896[善きサマリア人のたとえ話] 80点

塾講時代から思っていたことなのだが、哀しいかな実は子供が苦手らしい。だからなのか、最後の手段として散見される”子供と動物”みたいなお涙頂戴系映画に涙をもっていかれることはほぼない。先のカンヌに新作を出したパナヒのデビュー作であるのだが、彼が助監督をしていたキアロスタミの脚本であり、当時子供をイジメまくっていたキアロスタミ色が全面に出ている。うげぇ…二重で苦手だぁ…

なのだが、一旦感情を抜いてしまえば深い部分に色々見えてくるから面白い。構造は聖書にある”善きサマリア人のたとえ話”である。追い剥ぎにあった旅人を祭司とレビ人は無視するがサマリア人は旅人を助けるという隣人愛を説いた寓話だ。祭司は蛇使い、レビ人は服屋の店主やイラン人兵士、サマリア人は風船売の少年と捉えると聖書の配役にもピッタリ一致するのが面白いところ。つまり、蛇使い(修行者)は宗教的な偽善、服屋の店主やイラン人兵士は自己中心的な発想、風船売の少年は道徳的正義や無条件の隣人愛を表しており、お金を無くした少女に降りかかる災難を観客とともに経験させることで希薄になった現代人の隣人愛や無関心を嘆いているのだ。

太った金魚が欲しい!と買いに行った先で、水の屈折で大きく見えてたことを知り”うーん”みたいな顔する女の子が可愛すぎる。あと、お兄ちゃん優しすぎる。一緒に溝の横に座って”どうすっかね…”みたな顔してるシーンは最高に気に入った。最後まで買われなかった白い風船と移民の風船売の孤独感を重ねたラストシーンは胸を締め付け続けるだろう。

これが初パナヒだから、これ以降のパナヒがどうなのかは知らんが、本作品に限って言えば「市民ケーン」と同じ失敗をしないための準備のような感じがする。子供は苦手だが案外楽しめた。パナヒ作品は少ないから全部追ってみるか。

追記
最後、風船売の少年に礼も言わずに金魚を買いに行った兄妹は中産階級の傲慢を表しているらしい。なるほど。
ピピ

ピピの感想・評価

3.8
イランの女の子ってとっても可愛いです。
ノンストップで一生懸命喋るとこ、良い!

うちのやせ細った金魚じゃなくて、お店のまるまる太っててヒレがひらひら可愛い金魚が欲しいの!新年のお祝いよ!というとこから始まる。

1人でのおつかいで、いろんな人と出会っていろんな人柄に触れ合う。ちょっと考えさせられる作品。

家のデザインと女の子の服が好きだった!

イランの大晦日〜新年って明るい時間なんだ!ってことに驚きました。昼間に新年迎えるってなんだか別世界。
manuca

manucaの感想・評価

4.0
主人公の女の子。息継ぎできなくなるくらい一生懸命喋ってるの可愛いかったな。
甘味

甘味の感想・評価

4.0
大晦日から年明けを扱った映画と言えば…と考えてみたら真っ先に本作が頭に浮かんだので、今年最後のレビューはこれで締めたいと思います。

アッバス・キアロスタミ監督の助監督だったジャファール・パナヒの初監督作品。(脚本はキアロスタミによるもの)
新年のお飾り用に、ぷっくり太って花嫁みたいにひらひら綺麗な金魚が欲しくてたまらない少女ラジェ。我慢しろと言う母をお兄ちゃんのアリが説得してやっとお小遣いを貰い、喜び勇んで市場に買いに出掛けるもお金を落としてしまい…

大晦日に金魚を買うという兄妹の小さな冒険を描いているんだけども、私は途中で出会う難民の風船売り少年にやたら感情移入してしまい、何ともいえない無情さを孕んだ一筋縄じゃいかない作品やなぁ…としみじみしたのを覚えています。
子供の可愛さと残酷さ、めでたさとやるせなさが同居するイラン特有の子供映画。ラストシーンが秀逸。タイトルの「白い風船」がいつまでも心に残り続けます。

初めて観たのは大学生の時。人生ベストの一つである友だちのうちはどこ?を観てキアロスタミ監督にハマり、イラン映画の素晴らしさを知った頃でした。懐かしいなぁ…

さて2016年も残すところあと僅か。今年も素晴らしい作品(特に邦画!)にたくさん出会えて幸せな年でした。来年も素敵な映画たちに出会えますように。
それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい│´ω`)ノ
oqmr

oqmrの感想・評価

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「問題の前に無力な子供の表情を愉しむ」といういかにも初期のキアロスタミっぽい脚本だが事実彼の演出した作品ほど心に残らないところに偉大さを見る。一見サディスティックなこのやり方で観客にとてもやさしい気持ちを抱かせることが出来ることの方が普通じゃないと思いこんでおこう。でも実際白い風船とアフガニスタン人が虚しそうに画面に固定されたとき寂しく感じたということはそれなりに映画を楽しんでいたのかもしれない。
所有ソフトで再鑑賞。

私が子供の頃、祖母が見せてくれた風船を使ったマジックに心底驚いた記憶が甦る。
今となっては何でもないことなのですが(笑)
膨らませた風船にセロテープを貼ると、そこに針を刺しても風船が割れないというあれ。
確か明治製菓のロゴ(meiji)が入った白い風船だった。
驚きはすぐに消えてなくなる…

風船は割れて初めて風船なのだと思う。
割れるはずの風船が割れないのは何だか不気味で妙に寂しい気持ちになった。
逆に割れてしまえば、ああ~割れちゃったねと祖母と顔を見合わせて微笑みあえただろうに。

そして本作品。
とても愛らしい映像の中に、人生の春夏秋冬を感じないではいられな見事な演出が詰め込まれています。
パナヒとキアロスタミの人生賛歌といって良いかもしれません。

なんかちょっとお堅い雰囲気に書いちゃいましたが、実際の作品はとても可愛くて楽しい作品です♪
観てこんな思いになる方は殆どいないと思います(笑)
教科書的な、姿勢のよいイラン映画のすべてを佳品として受けとめられるほど、どうやら人が良くないらしい。

聖を謳うには、俗を掘り下げる必要があるが、その掘り下げ方に品位が表れ好悪が生まれる。要は好むか好まざるかということだけど。
Naa

Naaの感想・評価

4.5
大分前に観たのですが、とても良かった覚えがあります。
はじめてのお使いの様な子供ならではな懐かしい様な
また観たい!
Yuya

Yuyaの感想・評価

3.7
なんて事のない話なんだけどね…
って言うより なんて事のない話だからこそ 胸が苦しくなる映画かもしれない
欲しいなぁ
我慢しなきゃな
でも欲しいなぁ
どうしよう 怒られる…
子供の頃って そんな感情が心ん中をグルグルしてるだけで 毎日を生きていた気がするんだよね
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