この映画はとにかくジャン=ピエール・レオありき。昔見た時よりも大人びた表情に感じる。
時代がまだ子供の人権に対し成熟されていないとも思えるが、現代よりは子供は保護すべき対象から早く自立を迫られていた…
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トリュフォーの長編デビュー作
トリュフォーの自伝的作品で、トリュフォーの生写したるアントワーヌ少年の多感な心の葛藤、大人や世間に対する反抗を描いている。
この後アントワーヌを主人公した作品を幾つか…
思わず同情を覚えるほどあまりにも荒んだ環境。
前半までは子供らしく微笑ましく思えるシーンもありながら。
とはいえ非行に走り、さらに堕落していく様をリアリティをもって描く。
広角でパリの街並みを映し、…
このレビューはネタバレを含みます
東京国際映画祭4本目
少年の繊細な心の動きが表現されているように思えて素敵だった
1本前にみた「生まれてはみたけれど」も学校をサボる少年のお話だったけど、角川シネマさんは意図的にこれ並べたんでしょ…
学校をサボって街を彷徨き、些細ないたずらに笑い転げる。バルザックに心惹かれて自分も真似る。親の言いつけでストーブの火を起こしゴミを捨て寝袋で寝る。あまりにも子供らしい姿が切なくなり、親子三人で映画を…
>>続きを読む子は親の鏡。初めてみたのが随分前だったので細かいディテールがぼやけていたのだけど、護送車の窓から外を眺めるドワネルとその後ろでマダムがふかす煙草のけむり、流れていく街並みにごく自然と涙が出て、次のカ…
>>続きを読む久々鑑賞のトリュフォー長編デビュー作。全編ノレたというわけではないが、これまででは1番心に沁みたか。あれではグレても仕方ない。やはりJ=P・レオの存在感が抜群。そしてラストの長回しとストップモーショ…
>>続きを読むトリュフォーの少年期を投影したジャン=ピエール・レオが辿る家出や反抗の果て。
フランソワ・トリュフォー監督作品。特集"フランソワ・トリュフォーの冒険"にて鑑賞、トリュフォーの長編第一作目にしてヌーヴ…
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