定職に就かず法廷画家の仕事を始める放漫な性格のカナオと、そんな彼を諫めるように何事にも計画を立てたがる出版社勤務の翔子。美大で出会い夫婦となったふたりが、国内でも多くの凄惨な事件のあった90~00年…
>>続きを読む話が進むにつれリリーさんが男前に見えていく。“人”を知っていくってこういう事なんだろう。
たまに「この相手のどこに魅力を感じて結婚したんだろう?」と思うような夫婦がいるけど、じっくり付き合ってみない…
なんなんだ、とてもとても良かった。
生きることと死ぬことをテーマにしているからか、キツいシーンが所々あって、そういう意味ではもう一度見るのはしんどい。
けれど、そんな表面上のものさしで測りたくない…
夫婦が直面する問題に対してどのように向き合うかが描かれた素敵な作品。
やっぱり男性と女性ってどこまでいっても分かち合えない部分があったりする。
それをしっかりと理解しようとすることで、愛が醸成され…
長回しのシーンがすごく印象に残る。
嵐の夜、どうしようもなくなってしまった奥さんを優しく受け止める旦那さん。
家を売る売らないの家族会議、ノーカットに見えるけど、唐突な水瓶が割れる仕掛けも相まっ…
(C) 『ぐるりのこと。』プロデューサーズ