王将一代の作品情報・感想・評価

『王将一代』に投稿された感想・評価

イシ
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序盤、だんだんだっだんだん♪ みたいな音響といっしょにすごい派手に風俗が描かれるんだけどやっぱ将棋のシーンになると地味な演出になるんやなあと思った。
たしかに上方ことばでそこはよろしゅおますなあ。
バンツマ『王将』に、後半部分を加え、弟子の事故死で終わっている。田中絹代の団扇太鼓が対局を盛り上げる。辰巳、島田の新国劇演技対決。本作は新東宝製作だが、さすがに短縮版は作っていない。
新文芸坐の香川京子特集。まあ面白い。
前半こそ『王将』のセルフリメイクだが、後半は弟子の中山昭二、沼田曜一との交流に話が進む。そしてあの信じられない最後!

画面の躍動感に生命力が漲る。画面の奥行きと大胆な運動(クライマックスの車横転へ)を見ているだけで50年代日本映画の底力を思い知る。つい先日、この映画の舞台でもある大阪天王寺区へ行ったばかりなので嬉し…

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田中絹代が太鼓を叩きながら念仏を唱えるところ、複数回カットを割って執拗に撮る。彼女の死が描かれないのが奇妙ではあった。通天閣のネオンが寂しく点滅する。
5.0

めちゃくちゃ面白かった。坂田三吉の波乱万丈の人生を力強く描いている。なにより将棋が分からなくても、ちゃんと勝負を体感できる点が素晴らしい。まるでアクション映画のような迫力の演出と、棋士としての内面を…

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坂田三吉の活躍を新東宝オールスターキャストで描く。冒頭の1/3が「王将」と同じで、残りで「王将」以降の人生の話(wikiによると三吉が亡くなるまでを描くはずが、フィルムの現像に失敗して!、途中までに…

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最後の車の横転は予測できない。
ヌーヴェルヴァーグかよ!と突っ込みたくなる。

荒々しい。そして、映画的愉しみが大盛りである。不思議な魅力に満ちている。

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