同じマキノ監督で1939年版のリメイク。
江戸の貧しい長屋に住んで、寺子屋を開いてる浪人(大友柳太朗)。そこに縁談から逃げ出し、少年姿で突然転がり込んでくる浪乃(大川恵子)。
長屋メンツvsインチキ…
色々良いシーンがあったんだけど、やっぱりマキノ雅弘は、大勢が叫んだり、笑ったり、走ったり、囃し立てるシーンが上手い。
映画は性質的に絶対に動きがあった方が面白くて、名監督は意識的・無意識にも、それを…
マキノの映画には傘、笠(男の子が復讐に向かう直前壁にかかった笠が映る)、桶など円が溢れてる。
本作は綿帽子を回復するまでの話であり、ラスト綿帽子を取っても丸い結い髪が出てくる。
対するは、四角い柱で…
江戸の町並みのセットをフルで見せようとする引きショットの数々。道で出くわした女と会話するのにもこの距離!
喜多川千鶴の死体が運び込まれる背筋が凍るような奥行きのあるショットが抜群。葬儀の場の浪花千栄…
チビ風間杜夫の母親を犯したインチキ占い師・三島雅夫に、大友柳太朗が憤怒の剣を抜く。
気持ち良いほどの勧善懲悪。
ラスト、あそこからどうやって結婚までこぎつけたのか分からんが、ハッピーなので良しとしよ…
剣は凄腕だが女性には及び腰、人情に厚く長屋の住人に慕われている寺子屋の先生という役柄は、大友柳太朗によく似合う。
子供の風間杜夫が1人で悪の巣窟に乗り込んだのに演芸大会が長くてヤキモキしたが、最後…