古都の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「古都」に投稿された感想・評価

ポスターに「山口百恵・フィナーレ」って書いてある 笑。

市川崑監督、川端康成原作の作品でフィナーレって渋すぎるでしょ。僕のポンコツ頭では作品の良さを奥深くまで理解できなかったけど百恵さんがスーパースターだってことはわかりました。
こんな雰囲気を出せる女優さんって今いてるかな?やっぱ唯一無二の存在ってことかー。
これで21歳って…。
吉祥寺オデオンで鑑賞。(「翔んだカップル」との2本立て)

山口百恵主演作だったので、観に行った。山口百恵の引退直前の映画。

市川崑監督は、山口百恵の2役を上手く描いていたと思う。
ある場面では、百恵が2人いるシーンとなっていたが、それを見て「市川崑も、こういう撮り方するんだ」と思ったりしていた。

映画館で、山口百恵の引退を惜しみながら観た作品。
Yuya

Yuyaの感想・評価

3.3
巨匠もこんなコント撮りするってのが 一番興味深いかもしれないし やっぱ山口百恵のラスト映画って冠言葉に目がいってしまうけど
はんなりな京都弁と奥ゆかしい人情
祇園さんに導かれた悲哀な運命は 淡雪のように繊細で切なく ラストカットは片割れの姉妹を見事に映し出していたなぁ

映像化はいかんせん無理難題な川端作品でも この心象と情景のクオリティは圧巻だと思う
個人的には、「百恵の唇」の泉じゅんと本家百恵が共演しているのが妙に嬉しい。ワザと?
引退記念作品なわけですが市川崑の「細雪」予行練習のようにさせられているのは、ホリプロも気が付かなかったろう。(個人的な妄想です。)
百恵と巨匠のコラボを最後に引退させたかった親心と一人二役で百恵出っ放しでお客さんに百恵だらけにしようと思ったのだが、市川崑の目論見は、實川延若(歌舞伎の大御所)を引っ張り出すのがメインではないかと邪推。どうせ引退映画なら華やかなオリジナルミュージカル映画にしたらいいのにと今更ながら思いましたね。
この映画観た後に日活の元撮影所所長と話しましたがホリ企画の社長が日活出身だったので下請けとして百恵・友和映画を請け負っていたと。スタッフの大半は、日活からの応援で実質日活映画だったと。東宝では、大ヒットで大入り出たとの事で当時の日活の悲哀を感じる。
篠山紀信が山口百恵のことを「時代と寝た女」と評したその真意は知らない。だが、個人的には、「時代の要請によって誕生し、時代の終焉とともに消えていったアイドル」と解釈し、その解釈には納得している。すなわち、「あの時代だったからこそ輝いたスーパー・スター」だったと思っている。だから、山口百恵という存在には時代を超えた普遍的価値をさほど見出せない。

などと書くと語弊があり過ぎるので言い訳する。

もちろん、今や伝説として歴史に刻印されている事実を否定しないし、時代を超えて歌い継がれるべき楽曲が少くないとも思う。ただ、その佇まいだとかオーラだとか何かのシンボルとしての価値だとかが、70年代を飛び越えていないように思う。てか、そんなことは殆どの表現者に当てはまるのかもしれないが、山口百恵の場合は、あの潔い引退も手伝ってか、その象徴するモノが70年代そのものという気がする。余りに70年代を体現してしまっているため、他の時代には所属し得ない存在という感じがするのである。(個人的な意見です)

さて、本作は、市川崑監督の安定した演出、切り取られる京都の情景、石田信之や沖雅也の好演など、見どころの多い良作だと思う。ただ、1963年版の「古都」(岩下志麻)や、同じ市川監督による「病院坂の首縊りの家」(桜田淳子)に比べると、山口百恵による一人二役の演じ分けが不十分。一卵性双生児でも性格は違うという自明の理を、岩下志麻や桜田淳子ほど上手く表現できていないように思う。それを補うべきメイクにも、プランの混乱が見られる気がする。

そして、何より、古都京都でしかも川端文学という普遍的価値に、山口百恵がフィットしていない。

片や捨て子だが老舗の呉服問屋で何不自由なく育った姉、片や捨て子は免れたが両親と死別し奉公先で林業に従事する妹。育ちの異なる2人は、それでも、運命を呪ったり相手を羨んだり人生を変更したりしない。あくまで自分のポジションに留まり、前の世代から受け継いだモノを次の世代に渡すためのリンクとなることを自分の役割と定め、その役割を全うする為に生きようとする。異なる人生を歩んだ主人公の双子だが、図らずも同種の人生を歩むことになるのである。そして、そうやって伝統という普遍的価値を守り続けるという生き方は、山口百恵には似合わないと思う。
「細雪」の準備作と考えれば。

分身(を合成で描く)映画だと、合成だとかの手間でポンポンカットを切り替えられないから、せっかくの市川崑と長田千鶴子でもテンポ良くない映画が出来るんだな、という事が分かった。

でも別れ際のセンチメンタルは流石だ。
森を駆け抜ける三浦友和の毛量がスゴイ!!
どっちが森でどっちが三浦友和の頭なの!?

生き別れの双子(どっちも山口百恵)が同じ布団に入るシーンはドキドキした

双子に対する時代の風当たりとか、捨てられた方が裕福な暮らしをしていることとか、自然への畏敬とか、奥知れぬ日本的なものを感じたような気がした
引退記念作品。

36年ぶりに松雪泰子で映画化した1980年版。

引き裂かれた双子の姉妹の出会いと別れ。
てぃだ

てぃだの感想・評価

2.8
「山口百恵ちゃん芸能界引退記念作品」らしい。けどあれ山口百恵ってば歌手もやってたはずの人だよね?意外と女優としてやっていくには難しい性質の声の方かも。夫婦が話し合うコントラスな場面など市川監督らしさはあるけどあんまおもしろくない。
くずみ

くずみの感想・評価

3.5
絹鳴り、日本家屋、縁談、百合っぽさ、四季。『細雪』の前哨戦として見た。ハッとする絵があるものの、説明過多でいささかもたつく。あちらはファーストシーンからつかみに来たもの。
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