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「絶唱」に投稿された感想・評価

三四郎

三四郎の感想・評価

3.0
純愛。
戦争から心身疲れ果てて帰って来たはずの舟木一夫が、「ただいまー!」と明るく帰って来たのが意外というか場違いな気がした…。
彼の帰りを待ちわびていた女性は息絶え絶えで死期が迫ってるというのに…。
しかし、愛する人にもう直ぐ会えるとなると、疲れ果て身も心もボロボロだったとしても、やはり「ただいまー!」となるだろうか。
アマプラに転がってる日活映画の中から『和泉雅子』で検索をかけ、暇つぶしのつもりで見始めたが、初めの方で2回泣いてそのまま見入ってしまった。

姿も見えないうちから、彼氏が来ると足音で「若さまがきた!」という主人公は山守の娘。(男は地主の息子、和泉は奉公人、相思相愛だが当然オヤジは反対している)

「わたし神様にお願いしとっとよ。地獄に行くなら私だけにしてくださいで」に泣く。

駆け落ちする二人。男は慣れない肉体労働をして稼ぎ、大工の二階に間借りして貧しいながらも幸せに暮らし始める。だが戦争の影がそこまで忍び寄ってきているのだった...

離れ離れになっても同じ時間に民謡「木挽歌」を歌おうと約束する二人に泣く。仕事中でも、周りのおばちゃんたちが気を利かせて「行っといで」と言うのが良い。海の向こうに男の姿を思い浮かべながら歌う和泉雅子の横顔が美しい。

見事なまでに悪人が出てこない...が、終盤は言葉を失う展開。「シェルブール」とは全く違う戦時中の悲恋話。運命を受け入れるのではなく強引に捻じ曲げようとする舟木一夫の怨念がスゴイ。
3年前の「伊豆の踊子」ほどモーションって感じはしなかったが『音が聞こえる』ということに焦点を当てて観てみればまた評価は変わりそうな気がする
アマプラに来ていたので

舟木一夫は初、和泉雅子も主演作は初

舟木の発声の明瞭、人柄の明朗さ、演技力も全然ある

こんな文字が小さくて、か弱いクレジットは初

大自然や室内のカットで左右がめちゃグニグニなるところ多数
前から気になっているけど同じアナモフィックレンズでも広角具合、グニグニ度合いが違うものがあるということなの?
aron

aronの感想・評価

4.0
西河監督がこの1966年版と1975年版を手掛けているが、
やはり完成度としては、1975年版が上だと思う。
しかし、和泉雅子の名演技がひかり、
舟木一夫の主題歌は絶品である。
1975年版とともに大好きな作品のひとつです。

これほどにピュアな内容は現代人には受けないかも。