二人で歩いた幾春秋の作品情報・感想・評価

「二人で歩いた幾春秋」に投稿された感想・評価

今まで観た佐田啓二の中で一番かっこいい佐田啓二だった。高峰秀子が大学に入学する息子を駅まで送る時の背中いっぱいに表れる嬉しさが愛おしくなる。
道路工夫の夫(佐田啓二)と役所の小間使いの妻(高峰秀子)は貧しいながらも一人息子を育てていく
そして息子は成長し京都の大学へと進むことになる
より生活を切り詰め息子のために頑張る両親、そんな両親のためにもがんばる息子であったが、、、

タイトルからして似てるけど「喜びも悲しみも幾歳月」と似てる、劇中幾度となく歌謡曲が流れるのも同じ
特徴的なのは佐田啓二のナレーションで度々ポエムみたいなのが挿入される点
感想としても同じような感じで特に面白いとかじゃないけど、しみじみなんか良いなぁーって映画

印象的なシーンは
両親の仕送り、自身のバイトをしても生活が苦しく勉強どころではない息子が大学を諦めかけちゃうんだけど、それに応える高峰秀子の優しさに感動
で、家に連れ帰ってみると佐田啓二は大学を続けろって言うの
息子の心はもう折れていて、高峰秀子もこの子はもう頑張った、苦しんだのよって諭すんだけど
頭を下げてお願いしてまで続けさせようとする、苦しい生活をさらに切り詰めて援助するって言って
この辺のやりとりが良かった!ここでの頑張りがあってラストのハッピーエンドにつながるんですよね

あとは、高峰秀子の役名が「とらえ」って名前なんだけど、それに関するエピソードがなんか面白い
嫌がると思って今まで名前を呼ばなかったとか言う変な気遣いも笑えるし
それに対してこの歳になってトラだってクマだっていいですよ、呼んだらいいじゃないですかってむくれる高峰秀子の反応も良い
夫婦喧嘩で口論するとこんなやりとりが繰り広げられる、そして佐田啓二のほうが家を飛び出すの、雨が降りしきる中息子がプレゼントしてくれた傘を持って出たんだけど、すぐ戻ってきて気が咎めるからって傘だけ置いて出ていくシーンも良かった
これからはとらえって呼ぶ、とらえだよお前はとらのような女だなんて言ったりするけど、なんだかんだ仲がいい2人なんですよね

確かに女性でとらが入ってる名前なんていやだったろうなぁ、こんな何気ないエピソードもうまく使っていて印象的
キャリアデザインだの女性活躍推進だの面倒くさいこと考えないで、夫婦で労わりあって一生懸命に働く、という生活がものすごく羨ましいと思ってしまう。お金の心配なんかしないで、こうしてゆっくり映画を見て、すごく豊かな生活をしてるんだろうけど。
かわいい一人息子のため貧しいけれど懸命に働く夫婦。親も子もお互いを思ってしたことが、どこか裏目に出てしまう感が切なかったです。
生活の中でさまざまなトラブルが 次々と起こるので終始 ハラハラものでした。
その時その時で主に生活の苦悩を表現した 多くの短歌が詠まれています。この作品の大きな特徴だと思います。
続編を作ってほしかったなーー!
名作中の名作です。息子のためなら、好きなお茶だって我慢出来るって言った母親の言
葉にじ~んと来た😢
Ryo

Ryoの感想・評価

3.4
結構レアな映画を見た気分
焼酎が飲みたくなるな
のめないけどな
印象的ないくつかの道=共に経る幾春秋。冒頭の再会の抱擁の引きショット。息子の高校入学式、身なりに気が引けていたのを息子に促されて親子三人で平行に走るとこたまらない。そして晴れやかなラスト。貧乏しかないのに、諦念に似た覚悟と佐田啓二と高峰秀子の夫婦の絶妙な馴染み具合が道に光をささせる。

喧嘩の際に「俺はお前が嫌だと思うから名前(とら江)で呼ばないんだがな」が定番の呼びかけが、絶対的な効果を持つ修羅場、よかったなー
傑作!!残念ながらもうYouTubeでは見ることが出来ません。
まだ終わらないでもう少し続いて欲しいと思ってしまった傑作。
育ってしまうとまるで自分一人で育ってきたかのように振る舞う子供のことを愚痴る親の姿は『6才のボクが〜』に描かれていたそれと同じで面白かった。
自分の職を恥じる佐田啓二の気持ちが痛かった。職業に貴賎はないといえども今も昔も世間はそうは思わない。
久我美子にラブレターのことをからかわれ照れる佐田啓二が最高。
息子に「なりはいいから」と入学式への参加を急かされる佐田啓二&高峰秀子の姿に涙。
息子に説教しようと思っても目の前にしたら出来ず菅井きんの息子の話をする佐田啓二にも涙。
久我美子と倍賞千恵子のパートが短いのは上映時間との関係?そこだけが気になった。
花火や、火事の爆発のスペクタクルもあって大作らしかった。
観た後になんだかわからないけど頑張ろうという気になる最高の映画。万一、子供を持つ日が来たら絶対に観直したい。
傑作!!この一言に尽きる。感動。息子さん、無事京大卒業良かった(*´∀`)これでとりあえず、両親のこれまでの苦労が報われたね♪